fc2ブログ

Entries

ねじり橋(三岐鉄道・北勢線)

 西桑名駅から40分ほどで楚原駅に到着する。そこから住宅地を15分ほど歩くと 「ねじり橋」 に至る。員弁川の河岸段丘の下部に、江戸時代に造られたという 「六把野井水」 が流れている。北勢線がこの井水を斜めに渡るために設けられた橋が 「ねじり橋」 である。この橋は、ブロックによるアーチ橋であるが、橋が斜めに架かっているため “ひねり” を入れて積んである。この構造は 「ねじりまんぽ」 と呼ばれている。

ねじり橋A

 「ねじりまんぽ」 とはひょうきんなネーミングであるが、その意味は? 「まんぽ(manpo)」 とは、線路の下をくぐるための小さなアーチ・トンネルのことである。レンガやブロックで斜めのトンネルを造ろうとすると、重力をアーチ全体に伝えるために “ねじって” 積む必要があるといわれている。このような 「ねじりまんぽ」 は全国に25か所ほど知られているが、コンクリートブロック製のものはこの 「ねじり橋」 が唯一の存在である。非常に貴重なものであるとして、平成21年度に土木学会選奨の土木遺産に認定された。

ねじり橋C

ねじり橋マップ
▲ページトップ

Appendix

カレンダー

04 | 2013/05 | 06
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

ブログを始めるに当って

 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

コンパクト月別アーカイブ

最新記事

         

建設・補償コンサルタント

プロフィール

FC2USER480348EQK

Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック

        

検索フォーム

QRコード

QR
▲ページトップ