FC2ブログ

Entries

中里貯水池と中里ダム

 員弁の谷の最上流部、岐阜県との県境近くに 「中里貯水池」 がある。この池は、水資源機構が三重用水の水源として昭和52年に建設したもので、総貯水量1600万トン、水深30mである。このあたりは、養老山脈と鈴鹿山脈に挟まれた丘陵地帯で景観もよく、いくつかのゴルフ場が立地している。水面のはるか彼方に見える、真っ白に雪を被るのは伊吹山であろう。
 池の水を堰き止めているのは 「中里ダム」 で、アースダムとしては日本一の規模を誇っている。高さ46m、長さは985m、体積は297万立方メートルにもおよぶという。「アースダム」 というのは最も古典的な形式で、石や土を台形に積んだものである。「土堰堤」 とも呼ぶ。

中里ダムマップ

 池の上流域に 「離郷の碑」 が建てられている。もともとこの地域には、鼎地区深尾の里と呼ばれる村落があった。ゆたかな歴史をもつ集落には、民家や田畑があり、寺社やお墓もあったことであろう。下流域の多くの人々の窮状を救うためとはいえ、先祖伝来の土地を明け渡すには苦渋の決断があったに違いない。
 碑の横には、深尾地区一同と記した 「副碑」 が建てられている。碑文には、“離郷の決意をするに至った心情はまことに断腸の一語につきる” とあり、“我々の犠牲によって満々とたたえられた清冽な水が、多くの人たちを潤す恵みの水にならんことを” との思いが切々と綴られている。

中里ダムG
▲ページトップ

Appendix

カレンダー

03 | 2018/04 | 05
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

ブログを始めるに当って

 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

コンパクト月別アーカイブ

最新記事

         

建設・補償コンサルタント

ランキングに参加しています!

プロフィール

FC2USER480348EQK

Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:「園長さんのガーデンライフ」
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック

        

検索フォーム

QRコード

QR
▲ページトップ