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阿久比の里山散策路

 阿久比町では、平成25年と26年にかけて2か所の里山整備が行なわれた。ひとつは多賀神社の境内林、もうひとつは長松山・正盛院の裏山である。多賀社の創建は元和7年 (1621) であり、正盛院の建立は天文13年 (1544) だという。どちらも古い歴史をもつことから、鎮守の森はうっそうと繁る照葉樹林になっている。
 写真左が多賀神社の社殿、右が正盛院の参道と仁王門である。

阿久比

 照葉樹の森は、元々この地方(暖地)に成立する自然植生 (潜在自然植生という) である。シイやカシ、ヤマモモといった常緑広葉樹を主体としているので、“昼なお暗い” 雰囲気の森である。弥生時代以降、人々が生活のために伐採したため、多くの森はマツ、コナラ、アベマキといった明るい二次林に代わっているが、辛うじて寺社の境内にだけ残る森である。
① 多賀社、正盛院、どちらの森でもシイノキが林冠を覆っている。シイノキを外から見ると、モコモコと葉が繁り、まるでブロッコリーのように見える。
② この森を中から見ると、枝葉が競い合って空間を埋め尽くそうとするので、モザイク模様を呈している。葉が厚いので、林内に差し込む光は極端に少ない。
③ 散策路を歩いていて、面白いものを見つけた。シイノキの板根 (ばんこん) である。強風にも耐えられるように、樹木をしっかりと支える目的で発達するもので、熱帯雨林やマングローブの森でよく見るものである。この里山の散策路でも見ることができる、貴重な現象である。

阿久比マップ
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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:「園長さんのガーデンライフ」
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