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名和昆虫博物館(再掲)

 “虫の魅力伝えて100年”・・・昨日の中日新聞夕刊が一面で伝えている。岐阜市岐阜公園に隣接する私設の博物館である。大正8年(1919)10月26日に開館して、昨日がちょうど100年目であった。現存する昆虫専門の博物館としては国内最古という。
 
 岐阜公園の南端に、岐阜市歴史博物館と並んで 「名和昆虫博物館」 がある。我が国有数の昆虫博物館で約1万8千種、30万点の標本を所蔵している。歴史も日本で最も古く、設立は明治29年 (1896) に遡ることができる。設立者で、初代館長でもある名和靖は、ギフチョウの発見者としても有名である。まだ若い岐阜県農学校助手の時代に、岐阜郡上の山中で新種の蝶を見つけた。
 最初は「名和昆虫研究所」として発足した。これは、害虫駆除や益虫保護を目的としたものである。明治40年に 「陳列館」 (現在の記念昆虫館)、大正8年に 「博物館」 (上の写真) を開館した。博物館の中には、色鮮やかな蝶や、世界から集められた珍しい昆虫の標本が展示されている。特にこの館の原点ともなった、ギフチョウの説明コーナーも設置されている。

名和昆虫館G

 博物館の前面に、「名和昆虫研究所記念昆虫館」 がある。これは明治40年に建てられた 「陳列館」 を保存するもので、岐阜市の重要文化財に指定されている。設計は、当時名古屋高等工業学校 (現名工大) の校長であり、高名な建築家でもあった武田五一によるものである。
 構造は、一階部分はレンガ積みで、その上に三角形の木造トラスを組んで二階としている。急勾配の鉄板葺き切妻屋根に、4か所の採光出窓を設けて変化をつけている。この形は、当時オーストリアに興った 「セセッション」 と呼ばれる建築様式の流れを汲むもので、日本における代表例の一つに数えられている。

ラグビー場の芝生

 私は高校・大学の7年間で、50回くらいは試合をしたと思うが、芝生のグランドで行ったのは瑞穂ラグビー場での3回しか覚えていない。それ以外は土のグランドで、中にはアスガラの運動場もあって、膝や肘はいつも擦り傷だらけであった。
 芝生であれば柔らかく、いくら転んでも痛くないので羨ましいかぎりである。ラグビーやサッカー発祥の地イギリスやヨーロッパ諸国は、もともと牧畜の地であるので、羊や牛が草を食む草地がいたるところにある。町の普通の青少年がスポーツするグランドも芝生に被われていた。

芝生 ハンガリーA

 ワールドカップの開催されているスタジアムのグランドは、最高の芝生の状態が保たれている。概ね夏芝(高麗芝やティフトン)に、冬でも緑の芝にするため冬芝(ライグラスなど)がオーバーシーディングされている。年間5~60回の芝刈りと5回ほど目土を施すなど手入れが大変である。
 最近は人工芝なども導入されているが、やはり柔らかい天然芝が良好であろう。そこで、ハイブリッド芝というのも登場している。人工芝の繊維を20cmほど土に埋め込み、そこに天然芝を植える。生き物のシバが人工繊維と絡み合い、より強いターフが出来上がるという。

芝生G


季節通信52ハマナス



ラグビーワールドカップ その3

 とうとう日本は予選を全勝(4勝)し、決勝リーグへ進んだ。今日、7時からベスト4進出を賭けて南アフリカと戦う。NHKでの放映がありますので是非観てください。今回のワールドカップにより、たくさんの“にわかファン”が増えている。ラグビー関係者にとっては嬉しい現象である。
 しかし、“ラグビーはルールが難しくてわからない!!”という人が多い。本当は単純なスポーツだし、ルールが解らなくても激しいぶつかり合いを観るだけでも楽しいのだけれど、せっかくの機会ですので、少し解説してみましょう。まず、グランドの形と選手15人のポジションです。

ラグビー グランドG

 次に得点です。■トライが5点。 ■トライの後にチャレンジできるコンバージョンが2点。 ■反則された側が得るペナルティーキックが、H型のポールを超えると3点です。 ■ドロップゴールも3点。

 試合中に起こる事と反則については・・・
≪ゲーム中に起こる事≫
◆キックオフ・・・試合開始  ◆ノーサイド・・・試合終了 敵味方が無くなるという意
◆スクラム・・・フォワード8人がぶつかり合ってボールを足で奪い合う 手を使うと反則  
◆ラック・・・タックルされた選手が倒れているところでボールを奪い合う
◆モール・・・タックルされても倒れない選手のボールを奪い合う
◆ラインアウト・・・タッチラインの外に出た時に、外からボールを投げ入れて奪い合う
◆オフロードパス・・・タックルを受けて倒れながらパスする OFF ROADでなくLOAD(荷物)
◆ジャッカル・・・倒れた選手に覆いかぶさりボールを動かさない 相手が反則となる

 ≪軽い反則≫・・・相手方にスクラムの権利が与えられる。
◆ノックオン・・・ボールを前に落とす  ◆スローフォワード・・・ボールを前に投げる

 ≪重い反則≫・・・相手方にペナルティーキックが与えられる
◆オフサイド・・・ボールより前にいる選手がプレーする またはスクラムに横から入る
◆ノットリリースザボール・・・タックルされたらボールを離さなければならないのに抱え込む

 ≪さらに悪い反則≫・・・イエローカードで「シンビン」といい10分間退場
◆ラフプレー・・・言語道断なプレー  ◆ハイタックル・・・首より上にタックルする危険な行為
 

ラグビーワールドカップ その2

 台風19号が近づいている。12日(土)から13日(日)に、東海から関東にかけて暴風雨になることが予報されている。行楽シーズンの3連休であり、各地の祭りなど催事にも影響があり、行楽地も来客を期待しているので残念であろう。それよりなにより災害が起きないことを願う。
 ラグビーワールドカップの日程にも狂いが生じている。12日に予定されていた横浜と豊田の試合中止が決定された。13日の大切な横浜での「日本×スコットランド」戦は、もう少し後に判断されるという。台風が過ぎ去ってしまえば開催も可能である。
 私は、12日の「ニュージーランド×イタリア」豊田スタジアムの切符をもっているので、とても残念だが仕方ない。「ウェールズ×ジョージア」「南アフリカ×ナミビア」の試合は、生で観戦できたのだからそれで満足としよう。

 写真は、①試合前練習の様子 ②ラインアウト ③セットスクラム ④南アフリカのトライ ⑤日本の鉢巻をした外国のお客様 ⑥試合終了を「ノーサイド」という 両チーム混ざって観客にお辞儀

ラグビーG

季節通信51スイフヨウ




ラグビーワールドカップ

 ラグビーワールドカップ日本大会が、今、全国12か所を会場として開催されている。豊田スタジアムで昨日行われた日本対サモア戦で、日本が予選リーグ3戦で3勝を挙げるなどして、日本中が大いに盛り上がっている。この後、スコットランドに勝てば決勝リーグへ進み、優勝も夢ではない。
 ラグビーワールドカップは、4年に1度、世界一の国を決める大会である。今回は9回目で、最初はオーストラリアとニュージーランドで開催された。日本は第1回目から出場しているが、成績は芳しくなかった。しかし、先回のイギリス大会で強豪南アフリカを破るなど、3勝を挙げて世界を驚かせた。

ラグビーワールドカップ

 今、豊田市が燃えている。全48試合のうち、予選リーグの4試合が豊田スタジアムで開催される。駅前では大きな看板がビルの窓を飾り、車道は歩行者天国となってグッズやビールを売るテントも張られている。
 全世界から40万人ものお客様が日本を訪れるといい、豊田市も国際色豊かである。矢作川の堤防から、橋とスタジアムを背景に記念写真を撮る南アフリカのカップルがいた。橋の途中のベンチでは、ナミビアの祖父と孫(?)が語り合っていた。

豊田スタジアムと豊田大橋

 2002年に豊田市が建設した球技専用のスタジアム。埼玉スタジアムに次いで日本で2番目の規模である。4階建てのスタンドがピッチの周囲を囲んでいて、4万5000人の観客を収容することができる。設計は黒川紀章の事務所が担当した。
 グランドは115m×78mの天然芝で、サッカーやラグビーの試合に適している。名古屋グランパスのホームスタジアムの一つであり、瑞穂運動場と交替でゲームを開催している。現在開催されているラグビーワールドカップの会場にも選ばれていて、今まさに熱いゲームが展開されている。

豊田スタジアムマップ

 ピッチ上空にはテント式の可動屋根を備えている。天然芝には日光や雨が当たり、雨天の日には屋根を張ることもできる。天然芝は、豊田市内の農家で栽培している。芝を地産地消で賄うのは、日本では初めてである。可動屋根は残念ながら故障中で、現在は開けっ放しになっている。
 豊田市駅からスタジアムまでは一本道である。矢作川に架かる豊田大橋を渡っていく。約1.2kmの道を歩いていくと、近づくに従って期待が高まる。橋の竣工は1999年、長さは約475m。バスケットハンドル型ニールセンローゼ橋という形式で、やはり黒川紀章の設計である。

豊田スタジアムG
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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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