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天竜川の船明ダムと二本杉

 天竜川を浜松側から歩いてみた。秋葉街道である。天竜川は諏訪湖に端を発して伊那谷を南下するが、佐久間あたりで谷を替えて赤石構造線を流れ、駿河灘に至る。秋葉街道は赤石構造線を北上し、そのまま中央構造線、すなわち赤石山脈と伊那山脈に挟まれた谷あいを進んで諏訪へ至る。
 火防(ひよけ)・火伏(ひぶせ)の神として名高い「秋葉山本宮・秋葉神社」近くに、天竜川を堰き止めた「船明ダム」がある。天竜川電源開発の末期に計画されたダムで、河口から30km地点、山地から平野に流れ出す所に造られた。昭和47年(1972)に完成した。

船明マップ

 高さ24.5m、長さ221mの重力式コンクリートダムである。総貯水量は約1000万㎥、下流の船明発電所に送って32000kwの発電をする。発電だけでなく、上水道の水がめとしての役割も追加された。特徴は、世界最大級のローラーゲートだという。下流から見ると壮大な水門が見える。  
 ダムの近くに巨大なスギの木があった。「船明の二本杉」という。根元から2本に分かれ、あるいは2本の苗木が育って2本立ちになっている。高さは約30m、幹回りはそれぞれ約5m、樹齢は不詳である。諏訪神社参道の入り口に鎮座する御神木である。

船明G

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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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建設・補償コンサルタント

プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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