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イチョウとソテツの進化

 今年のNHK朝ドラは、牧野富太郎の生涯を描いていますので面白く見ています。毎回いろいろな植物が紹介されますが、季節外れのものもありますので不思議に思っていました。新聞の紹介記事で、精密な模造品を作っていると知り納得しました。
 植物学黎明期の東大植物学教室の状況も描かれていて、その面からも興味深い番組です。その中で、イチョウとソテツの精子発見の話題が出てきます。いずれも生物進化の過程で、シダから種子植物に移行する中間的位置にある種だそうです。

イチョウG

 イチョウの精子の発見は、明治29年10月に平瀬作五郎という人が成し遂げました。世界的な大ニュースとなる大発見でした。10年ほど前に東大小石川植物園を見学したとき、大きなイチョウの木に石の記念碑が立っていて、この木が精子発見の木だという説明を聞きました。
 ソテツの方も、同じ植物学教室の池野誠一郎が発見しました。ソテツは暖かい土地で良好な生育をしますので、池野は鹿児島まで行って試料を採取したそうです。その子孫が小石川植物園に移植されています。写真は鶴舞公園東門の古木です。

ソテツG



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ブログを始めるに当って

 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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