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鶴舞公園の奏楽堂

 源氏ボタルは、桜の開花に合わせて水中から這い上がり、水路脇の土中にまゆをつくる。体内時計が気温を知らせてくれるのである。人間も桜が咲くと、野山へ出たくなる。花見の宴は、桜前線につれて北上する。青森の人たちのお花見は5月である。
 名古屋では、先週が花見のピークであった。鶴舞公園では露店やビヤガーデンが開店し、ステージイベントやパフォーマンスも行われて大賑わいであった。

鶴舞公園の奏楽堂A

 鶴舞公園の中央に奏楽堂が聳えている。噴水塔と同じように、明治43年の第10回関西府県連合共進会で中心施設となった建物である。エンタシスの柱に緑青のふいたドーム屋根をのせ、手すりなどの細部はアールヌーボーのデザインが施されている。設計は噴水塔と同じ鈴木禎次である。
 この建物は老朽化の上、昭和9年の室戸台風で大被害を受けたので取り壊され、昭和12年から平成7年までは異なるデザインの建物が建てられていた。しかし平成9年、残されていた図面や写真、絵葉書などを参考にして、築造当時の姿に復元された。

鶴舞公園の奏楽堂B

鶴舞奏楽堂マップ
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ブログを始めるに当って

 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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