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養老天命反転地

 養老駅から滝までの途中に、広大な野外空間がある。普通の公園やテーマパークとは趣を異とし、リーフレットには 「実験的アートプロジェクト」 と記してある。かの鬼才・荒川修作とそのパートナーで詩人のマドリン・ギンズが残した作品である。
 すり鉢状の起伏ある大地に、迷路のようなオブジェが点在する。この不思議な空間は、人間のもつ遠近感や平衡感覚を狂わせ、新しい身体感覚を得られるように設計されている。平成7年 (1995) の開園当初には、バランスを失って転倒した人が続出したという。

天命反転地マップ

 荒川修作 (1936~2010) は愛知県出身、旭丘高校卒業のモダンアーティストである。20代中頃に渡米し、以後ニューヨークに定住する。1970年にヴェネツィア・ビエンナーレで、文字や記号で構成された前衛絵画 「意味のメカニズム」 を発表し、一躍、世界的なアーティストとなる。その後、建築などの立体的作品に移行し、大地に築き上げた記念作品がこの 「天命反転地」 である。

天命反転地

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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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