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舞阪漁港と津波避難施設

 浜名湖は、古くは 「遠津淡海 (とおつあわうみ) 」 と呼ばれていた。琵琶湖 (近江) より遠くにある淡水湖の意味で 「遠江 (とおとうみ) 」 の語源でもある。ところが、明応7年 (1498) に発生した大地震と津波により、湖と海とを隔てていた砂堤が決壊して、塩水と淡水が混ざり合う汽水湖になってしまった。決壊した場所は “今切れた” という意味の 「今切(いまぎれ)」 と呼ばれている。現在、浜名湖大橋の架かっている所である。

舞坂漁港マップ

 天竜川や浜名湖の真水が混ざる遠州灘は、植物性や動物性のプランクトンが豊富なため、それをねらう魚が集まってくる。特にマイワシやカタクチイワシの稚魚 「シラス」 は、漁獲高日本一である。天然塩と太陽光により生産される 「シラス干し」 は、新鮮で特別に美味だという。
 舞阪港の東、脇本陣の直ぐ前に、津波避難施設が設置されていた。東海沖地震や南海トラフ地震での被害を少しでも回避しようとの対策である。標識には、海抜3.4mと記してあり、施設の高さ10.5mと合わせて13.9mの屋上へ避難することになる。

舞坂漁港地震
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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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建設・補償コンサルタント

プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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