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浜松城の石垣

 浜松城は、徳川家康が壮年期 (29歳~45歳) を過ごしたお城である。この間、織田信長と同盟を結び、「姉川の戦い」 「長篠の戦い」 などに参戦して着実に力をつけていった。ただ、31歳の時に武田信玄と戦った 「三方ヶ原の戦い」 では惨敗し、馬にまたがってこの城まで逃げ帰ったという。そのときの憔悴しきった顔を、生涯の戒めとするために肖像画がとして残している。
 城郭は、現在、浜松公園となっている。天守閣は、昭和33年 (1958) に再建されたものであるが、石垣は戦国時代そのままに残されている。

浜松城マップ

 石積みは 「野面積み」 という工法で行なわれている。加工された切り石でなく、自然石をうまく組み合わせながら積み上げていく。ゴツゴツして隙間だらけなので、一見弱そうに見えるけれど、築造してから400年以上経った現在でも、ビクともしないほどに堅固である。下の図 ( 現地の説明版より転用) のように、しっかりした 「根石」 や石の間に挟む 「間石」 「飼石」 、および大量の 「裏込 (栗石) 」 により強度を保っているのである。

浜松城A
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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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