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祈りの石仏
旧東海道の路傍に、古い石仏を見かけることがよくある。お堂の中に納められているものもあるが、雨風にさらされた裸のものも多い。現代のように新幹線や高速道路のない時代、江戸から上方まで歩く長い旅には多くの難関があったのであろう。途中で病に倒れることもあっただろうし、山賊などに襲われることもあったかもしれない。旅人は、お地蔵様や観音様に旅の安全を祈ったのである。
仏像の頂上に馬の頭をいただいた馬頭観音は、ヒンズー教の最高神が馬頭に化身して敵を倒したという神話から生まれたもののようである。中部地方の山地の街道によく置かれているのは、馬の背による交通との関係が深いからといわれている。

宿場町の入口には普通、治安を守るために木戸が設けられるが、日坂宿では逆川に架かる細い木橋がその役割を果てしていた。「下木戸(しもきど)」 と呼ばれ、その隣に高札が立てられていた。
その近くの相伝寺というお寺に33体の観音菩薩像がある。遠江には 「三十三観音霊場」 というのがあり、ここはその21番である。今もお祈りをするため、霊場を巡り歩く人々が絶えないという。

仏像の頂上に馬の頭をいただいた馬頭観音は、ヒンズー教の最高神が馬頭に化身して敵を倒したという神話から生まれたもののようである。中部地方の山地の街道によく置かれているのは、馬の背による交通との関係が深いからといわれている。

宿場町の入口には普通、治安を守るために木戸が設けられるが、日坂宿では逆川に架かる細い木橋がその役割を果てしていた。「下木戸(しもきど)」 と呼ばれ、その隣に高札が立てられていた。
その近くの相伝寺というお寺に33体の観音菩薩像がある。遠江には 「三十三観音霊場」 というのがあり、ここはその21番である。今もお祈りをするため、霊場を巡り歩く人々が絶えないという。

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