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蛇池公園の桜
名古屋市西区の庄内川の北に 「蛇池公園」 がある。正式には洗堰緑地の一部であるが、堤防の陸側にあり、河川敷側の緑地と区別するために別の名前で呼んでいる。中央に 「蛇池」 という、信長にまつわる故事をもつ池があることから、古くから地域の人たちに親しまれてきた。
洗堰緑地から新川にかけての堤防に、500本以上の桜並木があった。地元の人たちが植え、「守る会」 をつくって育てた樹齢70年を越える老樹である。ところが、平成12年の東海豪雨の際に、新川の堤防が壊れて大きな被害が出たことをきっかけに、全て伐採されることになった。新川の堤防は、掘り上げた砂質の土をそのまま積上げた状態だったので、非常に脆弱である。補強するにはシートにより覆う必要があり、そのためには桜は切らざるを得ないという理由である。

そうした中で、蛇池公園に接する部分だけでも何とかならないかという声が上がってきた。公園側に土盛りして、堤防幅を倍にすれば豪雨による決壊も防げるし、桜も残すことができるのではないかというアイデアである。桜を愛する地元、河川管理者の愛知県、公園を管理する名古屋市が何度も相談を重ねて、約80本を残すことにしたのである。
堤防補強工事から約15年が過ぎた現在も、蛇池公園のサクラは元気である。新しい堤防の上は芝生地となっていて、格好のお花見場所になっている。一般にソメイヨシノは寿命が短く、5~60年で衰退してしまうのではという見方もある。しかしここでは、植栽地の土壌条件が良く、育成管理も行き届いているため、まだまだ健全な樹勢を見せている。

洗堰緑地から新川にかけての堤防に、500本以上の桜並木があった。地元の人たちが植え、「守る会」 をつくって育てた樹齢70年を越える老樹である。ところが、平成12年の東海豪雨の際に、新川の堤防が壊れて大きな被害が出たことをきっかけに、全て伐採されることになった。新川の堤防は、掘り上げた砂質の土をそのまま積上げた状態だったので、非常に脆弱である。補強するにはシートにより覆う必要があり、そのためには桜は切らざるを得ないという理由である。

そうした中で、蛇池公園に接する部分だけでも何とかならないかという声が上がってきた。公園側に土盛りして、堤防幅を倍にすれば豪雨による決壊も防げるし、桜も残すことができるのではないかというアイデアである。桜を愛する地元、河川管理者の愛知県、公園を管理する名古屋市が何度も相談を重ねて、約80本を残すことにしたのである。
堤防補強工事から約15年が過ぎた現在も、蛇池公園のサクラは元気である。新しい堤防の上は芝生地となっていて、格好のお花見場所になっている。一般にソメイヨシノは寿命が短く、5~60年で衰退してしまうのではという見方もある。しかしここでは、植栽地の土壌条件が良く、育成管理も行き届いているため、まだまだ健全な樹勢を見せている。

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