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清水港と次郎長生家

 清水港は、富士山を仰ぎ、三保の松原に囲まれた風光明媚な港で、長崎、神戸とともに日本三大美港と賞せられている。最近では、三保の松原が世界遺産に含まれることとなったこともあり、貿易一辺倒でなく、クルーズ船など観光目的の寄港も比重が大きくなっている。
 この港の歴史はとても古く、「日本書紀」 にも、白村江の戦い (天智2年=663) において清水湊から百済に向かって軍船が出港したと記されている。16世紀には、駿河に侵攻した武田氏が水軍の基地としたといい、徳川家康も戦略の拠点にしたという。江戸時代になると、甲斐や信濃の年貢が集められ、江戸へ回送する港として利用された。

清水港マップ

 明治初年、未だ蒸気船などを嫌う時代に、人々を説きまわって清水を開港場としたのは、清水次郎長である。彼は侠客として名高いが、富士の裾野を開墾したり、江戸から英語教師を招いて青年に教え始めるなど、時代の先覚者でもあった。清水港近くには、生家が残されており、菩提寺の梅蔭禅寺には、次郎長の墓や彫像とともに記念館が建てられている。

清水港M
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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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