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斎宮の「どんど花」群落
斎宮跡の史跡公園から2kmほど東へ行ったところに笹笛川が流れており、その川沿いに 「どんど花」 の群落がある。「どんど花」 とは伊勢地方の方言で、花菖蒲の原種 「ノハナショウブ」 のことをいう。「どんど」 とは、水の盛んに流れる水路のことで、その近くの湿地に生育する花という意味である。昭和11年に、国の天然記念物に指定されている。
古代から広く知られており、“あたり一面紫の雲がたなびくよう” な眺めで、伊勢参宮客の目を楽しませたという。「思いやる いつきの宮は あとふりて 花咲き残る かきつばたかな」 と、平安時代の公家で歌人の藤原為家 (夫木集) も詠んでいる。「いつきの宮」 は斎宮のこと、「かきつばた」 はノハナショウブのことである。

“いずれあやめか かきつばた” と言われるように、これらの種はよく似ています。花菖蒲をあやめと呼ぶところもあれば、かきつばたと詠うときもあります。ここでその違いをレクチャーしましょう。皆、葉が剣のようで交差し 「綾の目」 になり、大きな花を頂上に咲かせることは共通です。しかし、外側の花弁 (外花被片) の違いで見分けられます。アヤメは綾目模様、カキツバタは一本の筋が白色、ノハナショウブは黄色です。アヤメとカキツバタは5月、花菖蒲は6月に咲きます。アヤメは土手の上、カキツバタは水の中、ノハナショウブは中間の湿地と生育場所でも見分けることができます。

古代から広く知られており、“あたり一面紫の雲がたなびくよう” な眺めで、伊勢参宮客の目を楽しませたという。「思いやる いつきの宮は あとふりて 花咲き残る かきつばたかな」 と、平安時代の公家で歌人の藤原為家 (夫木集) も詠んでいる。「いつきの宮」 は斎宮のこと、「かきつばた」 はノハナショウブのことである。

“いずれあやめか かきつばた” と言われるように、これらの種はよく似ています。花菖蒲をあやめと呼ぶところもあれば、かきつばたと詠うときもあります。ここでその違いをレクチャーしましょう。皆、葉が剣のようで交差し 「綾の目」 になり、大きな花を頂上に咲かせることは共通です。しかし、外側の花弁 (外花被片) の違いで見分けられます。アヤメは綾目模様、カキツバタは一本の筋が白色、ノハナショウブは黄色です。アヤメとカキツバタは5月、花菖蒲は6月に咲きます。アヤメは土手の上、カキツバタは水の中、ノハナショウブは中間の湿地と生育場所でも見分けることができます。

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