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外宮勾玉池の花菖蒲園
伊勢市駅を降りて、商店街を500mほど歩くと外宮の入口広場に至る。火除橋を渡ると、いよいよ外宮 (豊受大神宮) の神域である。橋を渡ったすぐ左に手水舎がある。参拝者は、ここで手や口を清めて参道を進んでいく。自然に左側通行になるが、内宮では手水舎が右側にあるので、こちらでは右側を歩くことになっている。
手水舎のさらに左奥に、大きな池がある。空から見ると勾玉の形をしているので 「勾玉池」 と呼ぶ。この池は、明治になって造られたものである。池畔にはたくさんの花菖蒲が植えられていて、6月に見事な花を見せてくれる。池の南側には、照葉樹林 (西日本の暖地における本来の植生) に覆われた高倉山を見ることができる。

花菖蒲は、日本に自生するノハナショウブを原種として、江戸時代以降に改良が進められた園芸品種群を指す。大きく3つの品種群に分けることができる。ひとつは、江戸で旗本・松平菖翁が作出した品種群で 「江戸系」 と呼ぶ。次は肥後の細川氏が菖翁からもらい受けて、地元で改良したもので「肥後系」という。3つ目は、「伊勢系」で、松阪を中心に伊勢地方で育てられたものである。松阪近くの斎宮周辺には、野生のどんど花 (ノハナショウブ) の自生地が多かったことを考えると、この地方では花菖蒲の栽培が盛んだったであろうと想像できる。

≪左の写真は平成20年の航空写真 右の写真で奥に見える建物は、今回の遷宮をきっかけにつくられた「せんぐう館」≫
手水舎のさらに左奥に、大きな池がある。空から見ると勾玉の形をしているので 「勾玉池」 と呼ぶ。この池は、明治になって造られたものである。池畔にはたくさんの花菖蒲が植えられていて、6月に見事な花を見せてくれる。池の南側には、照葉樹林 (西日本の暖地における本来の植生) に覆われた高倉山を見ることができる。

花菖蒲は、日本に自生するノハナショウブを原種として、江戸時代以降に改良が進められた園芸品種群を指す。大きく3つの品種群に分けることができる。ひとつは、江戸で旗本・松平菖翁が作出した品種群で 「江戸系」 と呼ぶ。次は肥後の細川氏が菖翁からもらい受けて、地元で改良したもので「肥後系」という。3つ目は、「伊勢系」で、松阪を中心に伊勢地方で育てられたものである。松阪近くの斎宮周辺には、野生のどんど花 (ノハナショウブ) の自生地が多かったことを考えると、この地方では花菖蒲の栽培が盛んだったであろうと想像できる。

≪左の写真は平成20年の航空写真 右の写真で奥に見える建物は、今回の遷宮をきっかけにつくられた「せんぐう館」≫
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