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吉原宿の本国寺とバクチノキ
田子の浦湾の北方、少し小高い山裾に吉原宿がある。この宿は3度におよぶ津波のために移転を余儀なくされ、東海道を迂回させて今の地に整備された。宿の中には多くの寺社があるが、その中に成就山・本国寺という日蓮宗のお寺がある。日蓮宗は鎌倉時代に起こり、総本山は甲斐の身延山にある。山梨県や静岡県で寺院数の割合が高いといわれ、吉原宿の辺りでも多く見かけた。
本堂の脇に特色ある樹木を見つけた。バクチノキという名前で、意味は「博打の木」である。牧野図鑑によれば、“樹皮がはがれて朱色の木肌が表れるのを、賭博に負けて丸裸になった人” になぞらえたものだという。確かに、幹肌は鮮やかな朱色である。

分類的には、バラ科の常緑樹である。小さな花が穂になって咲くのでサクラには見えないが、葉の付根に密栓があるのを見ると、確かにサクラの仲間だと実感できる。房総半島以西の暖地に、稀に自生するとあるが、これまで見たことはほとんどない。唯一、鹿児島の薩摩藩主の別邸 「磯庭園」 で大木を見たことがある。ユニークな名前とともに、印象深い樹木である。

本堂の脇に特色ある樹木を見つけた。バクチノキという名前で、意味は「博打の木」である。牧野図鑑によれば、“樹皮がはがれて朱色の木肌が表れるのを、賭博に負けて丸裸になった人” になぞらえたものだという。確かに、幹肌は鮮やかな朱色である。

分類的には、バラ科の常緑樹である。小さな花が穂になって咲くのでサクラには見えないが、葉の付根に密栓があるのを見ると、確かにサクラの仲間だと実感できる。房総半島以西の暖地に、稀に自生するとあるが、これまで見たことはほとんどない。唯一、鹿児島の薩摩藩主の別邸 「磯庭園」 で大木を見たことがある。ユニークな名前とともに、印象深い樹木である。

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