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吉原宿の本国寺とバクチノキ

 田子の浦湾の北方、少し小高い山裾に吉原宿がある。この宿は3度におよぶ津波のために移転を余儀なくされ、東海道を迂回させて今の地に整備された。宿の中には多くの寺社があるが、その中に成就山・本国寺という日蓮宗のお寺がある。日蓮宗は鎌倉時代に起こり、総本山は甲斐の身延山にある。山梨県や静岡県で寺院数の割合が高いといわれ、吉原宿の辺りでも多く見かけた。
 本堂の脇に特色ある樹木を見つけた。バクチノキという名前で、意味は「博打の木」である。牧野図鑑によれば、“樹皮がはがれて朱色の木肌が表れるのを、賭博に負けて丸裸になった人” になぞらえたものだという。確かに、幹肌は鮮やかな朱色である。

本国寺マップ

 分類的には、バラ科の常緑樹である。小さな花が穂になって咲くのでサクラには見えないが、葉の付根に密栓があるのを見ると、確かにサクラの仲間だと実感できる。房総半島以西の暖地に、稀に自生するとあるが、これまで見たことはほとんどない。唯一、鹿児島の薩摩藩主の別邸 「磯庭園」 で大木を見たことがある。ユニークな名前とともに、印象深い樹木である。

本国寺A
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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:「園長さんのガーデンライフ」
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