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富士山と煙突

 東海道新幹線で東京方面へ向かうときの楽しみのひとつは、車窓から富士山を眺めることである。座席が進行方向左の窓際に取れ、天気が良いという好条件が揃ったときに初めて願いが叶う。海外からの観光客でもなく、新幹線初心者でもないけれど、そんな日は写真に収めようとカメラを構えてしまう。
 ところが富士川を渡り、今こそと思ってもなかなか良い写真は撮れない。手前に電線や家屋、ましてや煙を吐く煙突などが写ってしまうと、写真が台無しになるのである。高速で走る列車から撮ろうなどという物草がいけないのだが、なかなか降り立って写真撮影する余裕はない。せっかくの世界遺産なのだから、いっそ景観に配慮して煙突を無くせば良いとも思うのだが、産業との兼ね合いを考えれば無理な願いかもしれない。

製紙工場マップ

 富士山南側の麓、富士市には製紙会社が多い。紙を作るには大量の水が必要であるが、この地は富士山の伏流水という良質な水が得られるのである。また、東名高速道路や田子の浦港など交通の便が良いので、原料となる古紙の運搬や首都圏への製品の輸送にも好都合なのである。現在、日本製紙富士工場など、製紙工場の数は日本一を誇っている。

製糸工場B
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ブログを始めるに当って

 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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建設・補償コンサルタント

プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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