Entries
太田宿のヤドリギ
脇本陣の隣に中山道会館 「宿り木」 があり、その広場に大きなエノキがシンボルツリーとして聳えている。この老大木は美濃加茂市の保存樹に指定されている。興味深いことは、エノキだけでなく、この樹に寄生しているヤドリギも含めて保存が定められていることである。
エノキの大木も貴重であるし、ヤドリギも珍しい植物であるので、両者を合わせて保存樹に指定したと思われるのだが、今、困った状態になっている。それは、ヤドリギが繁茂しすぎてエノキの樹勢が弱ってきていることである。現在、樹勢回復の方法を探るため、樹木医に依頼して調査を行なっているとの標示が出されていた。

エノキには野鳥の好む実がたくさん成るし、ヤドリギの実も小鳥に餌を運んでもらうために美味しい果実を枝いっぱいに実らせる。越冬のために飛来してくるヒレンジャクなどの野鳥が、この実を目的に集まってくるという。保存は、そのような自然環境全体を保護しようとするものであろう。
他の樹の枝に自分の根を食い込ませ、水分や養分を奪い取る 「寄生植物」 は、鳥によって種を運ばせるものが多い。「ヤドリギ」 は、エノキやサクラなどに寄生し、大きな球形の株になる。鳥の糞により、高い位置の枝に付着して発芽する。「ヒノキバヤドリギ」 は、ヒノキの葉に似た形の小さな植物で、ツバキやアセビに寄生する。小さな種子は弾けて飛び出し粘質物で近くの枝に着く。グミのような赤い実を付ける 「マツグミ」 は、マツやモミなどに寄生する。以前、御油宿の東海道松並木でご紹介した。(2015・7・21の記事参照)

エノキの大木も貴重であるし、ヤドリギも珍しい植物であるので、両者を合わせて保存樹に指定したと思われるのだが、今、困った状態になっている。それは、ヤドリギが繁茂しすぎてエノキの樹勢が弱ってきていることである。現在、樹勢回復の方法を探るため、樹木医に依頼して調査を行なっているとの標示が出されていた。

エノキには野鳥の好む実がたくさん成るし、ヤドリギの実も小鳥に餌を運んでもらうために美味しい果実を枝いっぱいに実らせる。越冬のために飛来してくるヒレンジャクなどの野鳥が、この実を目的に集まってくるという。保存は、そのような自然環境全体を保護しようとするものであろう。
他の樹の枝に自分の根を食い込ませ、水分や養分を奪い取る 「寄生植物」 は、鳥によって種を運ばせるものが多い。「ヤドリギ」 は、エノキやサクラなどに寄生し、大きな球形の株になる。鳥の糞により、高い位置の枝に付着して発芽する。「ヒノキバヤドリギ」 は、ヒノキの葉に似た形の小さな植物で、ツバキやアセビに寄生する。小さな種子は弾けて飛び出し粘質物で近くの枝に着く。グミのような赤い実を付ける 「マツグミ」 は、マツやモミなどに寄生する。以前、御油宿の東海道松並木でご紹介した。(2015・7・21の記事参照)

- 関連記事
-
- 地下街の花飾り (2017/02/17)
- 太田宿のヤドリギ (2017/01/26)
- 椙山女学園の五輪記念樹 (2016/09/18)
コメント
コメントの投稿
トラックバック
- トラックバック URL
- http://chubu-fukken.com/tb.php/338-62032adb
- この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)