Entries
箱根の杉並木
「箱根八里」 の歌は、鳥居忱作詞・滝廉太郎作曲である。♪♪箱根の山は天下の険 函谷関も物ならず 万丈の山 千仭の谷 前に聳え後に支う 雲は山をめぐり 霧は谷をとざす♪♪ と歌い、
“昼猶闇き杉の並木 羊腸の小径は苔滑か・・・” と続く。子どもの頃から暗記していて、昼でも暗い杉並木が如何ばかりかと想像し、一度は訪ねてみたいと思っていた。
直径が1mを越すような杉の大木が、間隔短く街道の両側に立ち並んでいる。伊勢神宮にも杉の巨木が林立しているが、“羊腸の小径” というほど道幅狭くなく、曲がりくねってもいないので、もっと明るい雰囲気である。箱根はまさに “昼猶闇い” のである。

この杉並木は江戸時代、旅人に木陰を与えたり、風雪から守ったりといった大切な役割を果たしてきた。しかし近年、樹勢の衰えが目立ってきたので昭和末期に活力調査をし、現在まで各種の保護対策を講じている。根元を踏み固めることは樹木にとって最も悪い影響を与えるので、人が入らないようにアジサイを植えたり、遊歩道に砂利を敷くなどを行なっている。
うす暗い並木道を過ぎると、突然視界が開けて明るい芦ノ湖に出る。水面と樹林の向うに雪を被った富士山を望む景観は、どんな造園家でも設計不可能な自然の造形であろうと思われる。

このブログも、とうとう300回目になりました。平成25年3月から始めましたので、ちょうど4年になります。年平均75回の発信ということです。我ながらよく続いていると思いますが 「土木文化」 の範囲が広いので、探せばネタはいくらでも見つかるのです。まだまだ懲りずに続けますので、アクセスのほどよろしくお願いいたします。
“昼猶闇き杉の並木 羊腸の小径は苔滑か・・・” と続く。子どもの頃から暗記していて、昼でも暗い杉並木が如何ばかりかと想像し、一度は訪ねてみたいと思っていた。
直径が1mを越すような杉の大木が、間隔短く街道の両側に立ち並んでいる。伊勢神宮にも杉の巨木が林立しているが、“羊腸の小径” というほど道幅狭くなく、曲がりくねってもいないので、もっと明るい雰囲気である。箱根はまさに “昼猶闇い” のである。

この杉並木は江戸時代、旅人に木陰を与えたり、風雪から守ったりといった大切な役割を果たしてきた。しかし近年、樹勢の衰えが目立ってきたので昭和末期に活力調査をし、現在まで各種の保護対策を講じている。根元を踏み固めることは樹木にとって最も悪い影響を与えるので、人が入らないようにアジサイを植えたり、遊歩道に砂利を敷くなどを行なっている。
うす暗い並木道を過ぎると、突然視界が開けて明るい芦ノ湖に出る。水面と樹林の向うに雪を被った富士山を望む景観は、どんな造園家でも設計不可能な自然の造形であろうと思われる。

このブログも、とうとう300回目になりました。平成25年3月から始めましたので、ちょうど4年になります。年平均75回の発信ということです。我ながらよく続いていると思いますが 「土木文化」 の範囲が広いので、探せばネタはいくらでも見つかるのです。まだまだ懲りずに続けますので、アクセスのほどよろしくお願いいたします。
- 関連記事
-
- 日本国道路元標と東京市道路元標 (2017/03/04)
- 箱根の杉並木 (2017/02/25)
- 箱根の関所跡 (2017/02/22)
コメント
コメントの投稿
トラックバック
- トラックバック URL
- http://chubu-fukken.com/tb.php/348-a0f9cf70
- この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)