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伊勢湾岸道路「名港トリトン」

 伊勢湾岸道路を西に向かい名古屋港に差し掛かると、ローマ字の 「A」 の形をした橋が見えてくる。これは、東海市から名古屋市の潮見埠頭へと渡り、さらに金城埠頭、飛島村へと渡る3本の橋梁で、全体が 「トリトン」 という愛称で呼ばれている。形式は全て3径間斜張橋で、ケーブルを支える2本づつの柱が見えているのである。
 最初の 「東大橋」 は全長700m、青色に塗られている。真ん中の 「中央大橋」 は最も長大で1170m、白色である。「西大橋」 だけは東西の車線が別々のため、赤い4本の柱で構成されており、長さは758mである。3本をあわせると、2628mもの長い橋である。

トリトン マップ

 柱の高さが最も高いのは中央大橋で195mもあり、名古屋のテレビ等 (180m) よりも高い。大型船に必要な海面からの高さも中央大橋が最大で、満潮時の最高潮位から47mである。軟弱地盤の上での建設だったため、なるべく重量を軽減するような設計になっている。橋桁は耐風安全のため薄型扁平な六角形であり、伊勢湾台風級の強風や予測される大地震・津波にも耐えられるような強度を備えている。
 国内外から入港する船舶のゲートであり、高速道路のシンボルでもあることから、美しい3色 (トリコロル) に塗られており、夜間は、季節ごとに色を変えるライトアップが行なわれている。
 4枚の写真は走る車の中から撮影したが、進むにしたがって姿が変わるのも魅力のひとつである。

トリトンG
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ブログを始めるに当って

 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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建設・補償コンサルタント

プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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