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六華苑(旧諸戸清六邸)
「桑名の渡し」 近くに、山林王と呼ばれた実業家・諸戸清六氏の旧邸 「六華苑」 がある。約1.8haもの広大な敷地につくられたこの邸宅は、洋館と和館、蔵などの建築物群と池泉回遊式の日本庭園からなり、大正2年に完成している。
円筒形の塔を持つ洋館部分は、鹿鳴館などを設計して 「日本近代建築の父」 と呼ばれたジョサイア・コンドルの作品である。東側の長屋門から入り、みどり豊かなアプローチを進むと正面に鮮やかな空色をした、螺旋階段を内臓した円筒形4階建ての棟屋が目に入る。通路は、その隣にある白い円柱をもつ玄関車寄せへと導かれていく。

南に広がる芝生広場へ回ると、明るい色調の洋館と、黒い屋根瓦や柱で構成された和館とが対照的に並ぶ景色が見える。洋館の一階には幅広いベランダがあり、二階はガラス張りのサンルームになっている。各部屋にある暖炉やシャンデリアは、シンプルなデザインであるが、細部にまで配慮が行き届いている。興味深いのはトイレで、大正の始めからすでに水洗式になっていた。
コンドルは、明治政府に 「お雇い外国人」 として英国から招かれた建築家である。建築の設計だけでなく、工部大学校造家学科 (現東大) の教授として、多くの建築家を育てた。その中から、辰野金吾や片山東熊などといった有名建築家も巣立った。25歳で来日した後、41歳で日本女性と結婚し、67歳で没するまで日本に滞在した親日家でもある。平成9年に国の重要文化財に指定された。

円筒形の塔を持つ洋館部分は、鹿鳴館などを設計して 「日本近代建築の父」 と呼ばれたジョサイア・コンドルの作品である。東側の長屋門から入り、みどり豊かなアプローチを進むと正面に鮮やかな空色をした、螺旋階段を内臓した円筒形4階建ての棟屋が目に入る。通路は、その隣にある白い円柱をもつ玄関車寄せへと導かれていく。

南に広がる芝生広場へ回ると、明るい色調の洋館と、黒い屋根瓦や柱で構成された和館とが対照的に並ぶ景色が見える。洋館の一階には幅広いベランダがあり、二階はガラス張りのサンルームになっている。各部屋にある暖炉やシャンデリアは、シンプルなデザインであるが、細部にまで配慮が行き届いている。興味深いのはトイレで、大正の始めからすでに水洗式になっていた。
コンドルは、明治政府に 「お雇い外国人」 として英国から招かれた建築家である。建築の設計だけでなく、工部大学校造家学科 (現東大) の教授として、多くの建築家を育てた。その中から、辰野金吾や片山東熊などといった有名建築家も巣立った。25歳で来日した後、41歳で日本女性と結婚し、67歳で没するまで日本に滞在した親日家でもある。平成9年に国の重要文化財に指定された。

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