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関宿の塗籠

 関宿の町屋は比較的新しく、最も古いもので18世紀中ごろの建築、明治中ごろまでの建物が半数以上を占めている。道路に面して 「平入り」 の二階建てが一般的で、一階は格子戸、二階は土壁で覆った 「塗籠」 のものが多く見られる。
 一階の庇の下に取り付けられた板張りは 「幕板」 と呼び、店先を風雨から守る霧除けである。座敷の前の出格子も関宿の特徴で、座敷を広くする方法である。近年は、町の魅力向上のため軒下に花を飾る家が多い。

関宿G

 二階の漆喰壁は、もちろん防火を意図したものであるが、一階の黒っぽい格子戸と対比して町全体を明るく見せる効果がある。二階の窓も格子窓であるが、ここも漆喰で塗り固めている。「虫籠窓」 といい、家ごとに様々なデザインが施されている。たぶん、大工や左官の腕の見せ所であったのだろう。
 店の格子戸の前などに、面白い物を見つけた。上げ下げできる棚状のもので、「ばったり」 と呼ぶとの説明が付いていた。商品を並べたり、旅人が座ったりしたという。
 よくよく見ないと気が付かないような小さな施設だが、玄関の柱に金属の輪っかが付いている。これは 「馬つなぎ輪金具」 である。土台に近い低い位置に付いているものもあり、それは牛をつなぐものだという。説明板には、“輪金具に 手綱つながれ 馬や牛” との句が記されていた。

関宿H
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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:「園長さんのガーデンライフ」
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