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蒲郡の竹島橋

 三河湾の蒲郡沖に、小さな島が浮かんでいる。竹島と呼び、周囲680m、面積約2haの花崗岩でできた島である。標高は22mだが、背の高い樹林に包まれているので、さらに高くこんもりとした森に見える。その植生は常緑の広葉樹であり、内陸の落葉樹の森とはまったく景観を異にしている。わずか2haの樹林に、カゴノキやサカキカズラなど65科238種類もの植物が自生していて、学術的にも貴重なことから国の天然記念物に指定されている。
 島の中ほどに八百富神社が鎮座している。島全体が神社の境内であり、森厳を守るために森が保護されてきた。創立は古く、安徳元年 (1181) という。古来より 「竹島弁天」 と称して、日本七弁天のひとつに数えられている。領主松平家の崇敬は厚く、徳川家康の参拝も受けている。

竹島橋マップ

 陸地近くに島があると波が分かれた後ぶつかり合うので、島との間に浅瀬ができて引き潮時には陸地が見える。フランス北岸のモンサンミッシェルや我が国でも江ノ島などにその地形を見ることができる。この浅瀬に昭和7年、個人の寄進により初めての橋が架けられた。長さ約400m、「竹島橋」 と呼ぶ。現在のものは2代目で、昭和61年に架け替えられたものである。
 島の高台から見ると、対岸に三河山系の山々が遠望できる。手前の丘陵に建つのは蒲郡クラシックホテルである。アールデコ様式の瀟洒な建物で、日の出の絶景ポイントとしても有名である。大正から昭和にかけては「常盤館」と呼ぶ料理旅館で、有名な文人たちの利用も多く、小説の舞台にもなった。

竹島橋A
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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:「園長さんのガーデンライフ」
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