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油皆洞(ゆがいと)橋
「岐阜の歴史的土木構造物」 という資料でその存在を知り、何とか見てみたいと探したけれどなかなか見つからなかった。道路を右ひだりと何度か行き来した後、地元の方にお聞きしてようやく見つけることができた。八百津町の中心から丸山ダム方面へ向かう町道が、木曽川支流を渡るところにこの貴重な橋は架かっていた。
「ゆがいと」 とは変わった名前であるが、途中のバス停に 「油皆洞」 という表示があり、橋の銘板に 「油皆洞川」 とあることから、ここの地名であることを知ることができる。木曽川右岸のこの道路は、今の感覚で見れば細い (道の幅は4m程度) が、かつては国道418号に指定されていた。

左側の親柱には、昭和29年竣工という銘板がある。しかしこの古風な鉄橋は、明治18年ごろにイギリスで製造されたものだという。旧国鉄の東海道線に使われていたものと考えられており、戦後になって転用されたものである。元々が汽車を走らせる設計であることから頑丈な造りとなっていて、トラスには鉄板の補強がされているし、結合部には巨大なボルトが使用されている。
形式は 「下路平行弦ポニーワーレントラス (ピントラス)」 で、橋長30.5m、幅は3.8mである。周辺の風景には不釣合いなほど骨太な鋼橋であるが、丸山ダム完成の2年前に出来ていることを考えると、資材運搬などと何らかの関連があったのではないかと思われる。

「ゆがいと」 とは変わった名前であるが、途中のバス停に 「油皆洞」 という表示があり、橋の銘板に 「油皆洞川」 とあることから、ここの地名であることを知ることができる。木曽川右岸のこの道路は、今の感覚で見れば細い (道の幅は4m程度) が、かつては国道418号に指定されていた。

左側の親柱には、昭和29年竣工という銘板がある。しかしこの古風な鉄橋は、明治18年ごろにイギリスで製造されたものだという。旧国鉄の東海道線に使われていたものと考えられており、戦後になって転用されたものである。元々が汽車を走らせる設計であることから頑丈な造りとなっていて、トラスには鉄板の補強がされているし、結合部には巨大なボルトが使用されている。
形式は 「下路平行弦ポニーワーレントラス (ピントラス)」 で、橋長30.5m、幅は3.8mである。周辺の風景には不釣合いなほど骨太な鋼橋であるが、丸山ダム完成の2年前に出来ていることを考えると、資材運搬などと何らかの関連があったのではないかと思われる。

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