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山車の独楽(ごま)

 半田市亀崎の 「潮干祭」 は、5輌の山車を潮干の浜へ “曳き下ろし” することで有名です。その昔、神武天皇が東征する折に、海からこの地に上陸したとの伝説に因んだ行事です。毎年5月3日・4日 (雨天順延) に開催されます。今年は久しぶりに、4日の日曜日に訪れてみました。
 世界遺産に登録されたこともあって、年々行楽客が増えています。曳き下ろしの浜辺は黒山の人だかりで、写真を写す隙間がありません。そこで、カメラを頭の上に持ち上げ、手探りで撮ったのがこの一枚です。何とか勇壮な曳き下ろしの様子を、皆さまにお届けすることができました

亀崎祭りマップ

 街中を引き回すときには、豪華な山車を間近に見ることができます。柱や梁の細緻な木彫や、金糸・銀糸による刺繍模様の豪華な幔幕などが見事です。下の写真の先頭は西組 「花王車」、2輌目が田中組 「神楽車」 です。そのほかに中切組 「力神車」、石橋組 「青龍車」、東組 「宮本車」 があります。
 「山車」 は、一般的には 「ダシ」 と読みますが、ここ亀崎では 「ヤマ」 あるいは 「ヤマグルマ」 と呼びます。約200もの部品から構成されていますが、毎年分解して大切に保管されています。車輪は 「独楽 (ごま) 」 といい、直径90センチ、厚さ30~40センチで、黒松の丸太材を用います。普段は消耗や亀裂を防ぐために海の干潟に埋めておき、一ヶ月ほど前に掘り出します。沿道に、神楽車の古い「独楽」が飾ってありました。

亀崎祭りG
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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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