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牧野ヶ池緑地

 日進市との市境に近い名古屋市名東区に、面積150haにもおよぶ広大な緑地がある。牧野ヶ池緑地である。戦争中の昭和15年 (1940) に、名古屋市を取巻くいくつかの防空緑地のひとつとして計画決定されたのが始まりである。戦後の昭和32年に、広域公園として利用されるようになった。
 牧野池の歴史はさらに古い。このあたりは、なだらかな丘陵地帯で水利が悪く、昔から旱魃に悩まされてきた。正保3年(1646)、尾張藩の郡奉行が周囲3kmの土地を掘らせて用水を引き、灌漑用の溜池を造成した。それ以来この地域の農業は栄えたという。

牧野池マップ

 面積16haという市内で最も広大な池には、いろいろな渡り鳥が飛来する。かつて江戸時代には、尾張徳川家の御狩場であったという。現在では、野鳥の観察地としても有名である。
 公園面積の大半は、愛知カンツリー倶楽部のゴルフコースが占めている。東西の道路沿いは一般開放され、芝生広場や遊具広場になっている。私の訪れた日には、日用品のバザールが開催されていた。

牧野池G


季節通信15高山2








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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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建設・補償コンサルタント

プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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