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西尾市の岩瀬文庫
西尾市の北西地域、歴史公園や城跡と、矢作川との中間地点に古典籍の博物館 「岩瀬文庫」 がある。岩瀬文庫は、地元の実業家・岩瀬弥助が独力で蒐集した古い時代の書物を公開し、私立の図書館として明治41年 (1908) に誕生したものである。
慶応3年 (1867) に西尾城下で生まれた弥助は、肥料商を営んだが、商才があったため一代で莫大な財を築き上げた。自身は質素な暮らしをする一方で、学校に土地を寄付したり、鉄道など社会事業にも力を尽した。文庫は、書物を通じて地域貢献をしたいとの思いで設立・公開したものである。

開設時の蔵書は約3万冊であったが、現在は8万冊にもおよんでいる。その内容は多岐にわたり、朝廷や公家の資料、本草学者の蔵書、三河地域の史料など古典籍から近代の実用書まで集められている。後奈良天皇自ら写経した般若心経など、国の重要文化財に指定されるものも含まれている。
文庫の本館は昭和20年の三河地震で倒壊してしまったが、蔵書は赤煉瓦造りの書庫に保管されていたために難を逃れることができた。上の写真右側は、平成15年に 「古書ミュージアム」 としてリニューアルオープンした建物である。正面奥は新しい収蔵庫、手前の煉瓦造りが旧書庫 (国の登録文化財) である。旧書庫正面玄関の脇に、創設者・岩瀬弥助の胸像が立っている。

慶応3年 (1867) に西尾城下で生まれた弥助は、肥料商を営んだが、商才があったため一代で莫大な財を築き上げた。自身は質素な暮らしをする一方で、学校に土地を寄付したり、鉄道など社会事業にも力を尽した。文庫は、書物を通じて地域貢献をしたいとの思いで設立・公開したものである。

開設時の蔵書は約3万冊であったが、現在は8万冊にもおよんでいる。その内容は多岐にわたり、朝廷や公家の資料、本草学者の蔵書、三河地域の史料など古典籍から近代の実用書まで集められている。後奈良天皇自ら写経した般若心経など、国の重要文化財に指定されるものも含まれている。
文庫の本館は昭和20年の三河地震で倒壊してしまったが、蔵書は赤煉瓦造りの書庫に保管されていたために難を逃れることができた。上の写真右側は、平成15年に 「古書ミュージアム」 としてリニューアルオープンした建物である。正面奥は新しい収蔵庫、手前の煉瓦造りが旧書庫 (国の登録文化財) である。旧書庫正面玄関の脇に、創設者・岩瀬弥助の胸像が立っている。

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