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暗渠・土留壁と落石防止柵
愛岐トンネル群・第5号トンネルの手前に、大きくて深い煉瓦造りの穴がある。これは、「暗渠」の上部で、大きな沢の水を線路の下を通して川へ流す装置である。鉄道用語では「暗橋」と呼ばれている。明治33年の建設当時、谷に高さ10mの盛土をするために水を抜く必要があった。
昭和32年の豪雨では、盛土が砂防ダムの役割を果たしてしまい、谷に流れ込んだ土石流により暗渠が埋まってしまった。そこで暗渠上部の竪穴をコンクリートで嵩上げするとともに、大規模なコンクリート壁(下左の写真)が設けられた。

鉄道の下、川沿いに続く「玉野古道」からは暗渠下部を見ることができる。さらに、狭い入口を潜ると暗渠内部に入ることもできる。細いアーチ型の水路 (上の写真) は全て煉瓦で造られている。建設からすでに120年近く経過しているのに美しい赤い輝きを留めているのは、ほとんど陽に晒されていないからだという。
3号と4号のトンネルの間、見学コースとなっている廃線敷きの崖側に、落石防止のための柵が設置されている。これは古いレールを再利用したものである。レールには、1911年の八幡製鉄や1919年のアメリカ・カーネギー社の刻印が確認できる。


昭和32年の豪雨では、盛土が砂防ダムの役割を果たしてしまい、谷に流れ込んだ土石流により暗渠が埋まってしまった。そこで暗渠上部の竪穴をコンクリートで嵩上げするとともに、大規模なコンクリート壁(下左の写真)が設けられた。

鉄道の下、川沿いに続く「玉野古道」からは暗渠下部を見ることができる。さらに、狭い入口を潜ると暗渠内部に入ることもできる。細いアーチ型の水路 (上の写真) は全て煉瓦で造られている。建設からすでに120年近く経過しているのに美しい赤い輝きを留めているのは、ほとんど陽に晒されていないからだという。
3号と4号のトンネルの間、見学コースとなっている廃線敷きの崖側に、落石防止のための柵が設置されている。これは古いレールを再利用したものである。レールには、1911年の八幡製鉄や1919年のアメリカ・カーネギー社の刻印が確認できる。


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