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丸栄の壁画
中日ビルを話題にして、丸栄を掲載しないわけにはいかない。栄の百貨店「丸栄本店」は、すでに昨年6月に閉店している。完成は昭和28年(1953)、松坂屋・名鉄・三越と並んで「4M」と呼ばれて名古屋のデパートの代表であった。65年の長い歴史を閉じることとなったのである。
建築の設計者は、日本を代表するモダニズム建築家・村野藤吾である。百貨店建築としては建築学会賞を受賞した唯一のものであり、「戦前の建物を基に増改築を重ねた珍しい建物」として評価の高いものであった。下の写真は、閉店記念セールで展示されていた模型である。

この模型でも表されているように、西側の外壁に巨大な壁画が描かれている。高さ22m、横幅は17m、すべて小さなモザイクタイルで制作されている。建築を設計した村野のデザインで、緑色を基調に赤やオレンジ色を加えた、曲線や幾何学形の模様である。現在、保存のための移築先を探しているとのことである。
丸栄は、大理石やアンモナイトの化石など貴重な石材が使用されていることでも有名である。
もう1つお客にとって印象的だったのは、エレベーターの扉である。作者は、昭和の美人画家・二科展のドンとも呼ばれた東郷青児である。この貴重な美術品も、再利用が検討されているという。

建築の設計者は、日本を代表するモダニズム建築家・村野藤吾である。百貨店建築としては建築学会賞を受賞した唯一のものであり、「戦前の建物を基に増改築を重ねた珍しい建物」として評価の高いものであった。下の写真は、閉店記念セールで展示されていた模型である。

この模型でも表されているように、西側の外壁に巨大な壁画が描かれている。高さ22m、横幅は17m、すべて小さなモザイクタイルで制作されている。建築を設計した村野のデザインで、緑色を基調に赤やオレンジ色を加えた、曲線や幾何学形の模様である。現在、保存のための移築先を探しているとのことである。
丸栄は、大理石やアンモナイトの化石など貴重な石材が使用されていることでも有名である。
もう1つお客にとって印象的だったのは、エレベーターの扉である。作者は、昭和の美人画家・二科展のドンとも呼ばれた東郷青児である。この貴重な美術品も、再利用が検討されているという。

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