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庄内用水「元杁樋門(もといりひもん)」

 守山区の庄内川に「水分橋」という橋がある。名のとおり、庄内川から水を分けて、庄内用水・黒川・堀川へと流す分岐点である。水分橋のすぐ上流にあるダムのような頭首工により水位を上げ、樋門をくぐって庄内用水へと水を運ぶのである。
 この樋門が特殊なのは、単に水の取入れ口だけでなく、舟が通過する機能をもつことである。かつて、木曽川の石や天然氷などを犬山方面から八田川を通り、黒川から名古屋へ運ぶための水運が活発だったという。樋門は2本のアーチ型トンネルになっているが、高さは舟が通れるように3.2mもある。長さ30mのトンネル内では、竿が使えないので、鎖が巡らされていたという。

庄内用水マップ

 黒川が開削されたのは明治10年(1877)、樋門が築造されたのは明治43年(1910)のことである。トンネルの出入り口には、取水量の調節や洪水時の止水のための木製ゲートが設備されている。ゲートは、上半分が観音開きで下はスライド式である。スライドは、歯車とネジにより止水板を上下する方式である。
 昭和63年に新しい樋門が建てられたので現在は役割を終えているが、貴重な土木遺産として保存されている。下右の写真は改造前に上空から撮影したもので、ネットからお借りした。

庄内用水G


季節通信34節分

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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:「園長さんのガーデンライフ」
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