Entries
蒲郡・稲生港石積防波堤
蒲郡の海岸には、たくさんの港が並んでいる。東からラグーナ蒲郡・三谷漁港・蒲郡港・形原漁港・倉舞港・知柄漁港・東幡豆港などである。三河湾のゆたかな魚介類の水揚げのために古くから立地している。
三河湾に突き出した西浦半島の東海岸、形原漁港の南に「稲生港」がある。この港の歴史は古く、文亀年間(1501~1503)には突堤が築かれたという。明治28年(1895)に船囲堤が修築されたが、これは半円形に水面を囲む小規模なものであった。

現在残されている「稲生港石積防波堤」は長さ171m、高さ6m、花崗岩を積上げた堂々たる堤防である。建造は大正9年(1920)、船主仲間で造ったという石碑が残っており、地元漁民も工事を手伝ったという。平成17年(2005)に土木学会選奨土木遺産に指定された。
花崗岩は「幡豆石」と呼ばれるものであるが、地元の人たちはこの地に産する「西浦石」であり、このふたつは違うのだという。西浦石は割れやすいのが特徴で、大坂城や名古屋城の石垣にも使われている。防波堤の天端には、石で造った「繋船柱」が5間(9m)間隔で建っているが、これは全国的にも珍しいものという。

三河湾に突き出した西浦半島の東海岸、形原漁港の南に「稲生港」がある。この港の歴史は古く、文亀年間(1501~1503)には突堤が築かれたという。明治28年(1895)に船囲堤が修築されたが、これは半円形に水面を囲む小規模なものであった。

現在残されている「稲生港石積防波堤」は長さ171m、高さ6m、花崗岩を積上げた堂々たる堤防である。建造は大正9年(1920)、船主仲間で造ったという石碑が残っており、地元漁民も工事を手伝ったという。平成17年(2005)に土木学会選奨土木遺産に指定された。
花崗岩は「幡豆石」と呼ばれるものであるが、地元の人たちはこの地に産する「西浦石」であり、このふたつは違うのだという。西浦石は割れやすいのが特徴で、大坂城や名古屋城の石垣にも使われている。防波堤の天端には、石で造った「繋船柱」が5間(9m)間隔で建っているが、これは全国的にも珍しいものという。

- 関連記事
-
- 熱田湊の「東浜御殿」 (2021/08/07)
- 蒲郡・稲生港石積防波堤 (2019/02/11)
- 津島湊跡(天王川公園) (2018/09/27)
コメント
コメントの投稿
トラックバック
- トラックバック URL
- http://chubu-fukken.com/tb.php/521-943d5f43
- この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)