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作手の湿地
作手にはたくさんの湿地が残っている。先々回の記事で書いたように、作手の盆地は、太古の湖が次第に湿地に変わり、人の手が入った後に水田になったものと思われる。分水点のあたりは「大野原湿地」と呼ばれた最大の湿地であったが、今は水田になっている。
長い間湿地状態が続くと、枯れた草が堆積して泥炭層(ピート層)となる。大野原湿地では最も深いところで4mもの厚さだという。丘陵地の麓近くにある「長ノ山湿原」(左の写真)の泥炭層は、約2mである。この湿原は水位が高い所と低い所を併せもつ典型的な「中間湿原」である。

山間の浅い谷にある「黒瀬原湿地」(右の写真)は棚田状の水田であったが、長年耕作が行なわれずに放置されたために元の湿地状態に戻ったのだという。見学ができるように園路や木道などが整備され、植物や昆虫、魚などの説明看板も設置されている。
幼虫の時代に水中で生息する(ヤゴと呼ぶ)トンボの仲間が豊富で、世界一小さな「ハッチョウトンボ」(2017年8月11日掲載の「豊明の湿地その1」参照)も見られる。植物では、スイレンの野生種ヒツジグサや食虫植物のタヌキモ・ミミカキグサなどが生えている。下の4枚は、この地に自生する種であるが、他所で撮影した写真である。

長い間湿地状態が続くと、枯れた草が堆積して泥炭層(ピート層)となる。大野原湿地では最も深いところで4mもの厚さだという。丘陵地の麓近くにある「長ノ山湿原」(左の写真)の泥炭層は、約2mである。この湿原は水位が高い所と低い所を併せもつ典型的な「中間湿原」である。

山間の浅い谷にある「黒瀬原湿地」(右の写真)は棚田状の水田であったが、長年耕作が行なわれずに放置されたために元の湿地状態に戻ったのだという。見学ができるように園路や木道などが整備され、植物や昆虫、魚などの説明看板も設置されている。
幼虫の時代に水中で生息する(ヤゴと呼ぶ)トンボの仲間が豊富で、世界一小さな「ハッチョウトンボ」(2017年8月11日掲載の「豊明の湿地その1」参照)も見られる。植物では、スイレンの野生種ヒツジグサや食虫植物のタヌキモ・ミミカキグサなどが生えている。下の4枚は、この地に自生する種であるが、他所で撮影した写真である。

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