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新野のハナノキ自生地
ハナノキは、恵那山山麓(愛知・岐阜・長野の県境)の湿地帯にのみ、ごくまれに自生するカエデ科の落葉樹である。非常に貴重な植物であり、早春の花や新緑・秋の紅葉が美しいことから、愛知県の「県木」に指定されている。
長野県の南端・阿南町の新野地区、国道151号の道路わきに溜池があり、その上流部の湿気の多い谷部にハナノキの自生地がある。最も大きな木の根元に立派な石柱が立っていて「天然記念物坦開村花ノ木自生地」と刻まれている。坦開村(あさげむら)は、この地の旧名である。

ハナノキは雌雄異株の植物で、どちらも細かい赤い花が木全体にビッシリと咲くが、雄の木には実がつかない。写真の大木は雌の木で、まだ若い実が着いていた。この羽根のある種が周りに飛び散り、一帯にハナノキ林が成立したのであろう。
この木には、もうひとつ珍しい事柄があります。日本の自生地は限定されているのに、アメリカにごく近縁の「アメリカハナノキ」という種類が生えているのです。このように、同種の植物が飛び離れて分布する現象は「隔離分布」と呼ばれて不思議がられています。

長野県の南端・阿南町の新野地区、国道151号の道路わきに溜池があり、その上流部の湿気の多い谷部にハナノキの自生地がある。最も大きな木の根元に立派な石柱が立っていて「天然記念物坦開村花ノ木自生地」と刻まれている。坦開村(あさげむら)は、この地の旧名である。

ハナノキは雌雄異株の植物で、どちらも細かい赤い花が木全体にビッシリと咲くが、雄の木には実がつかない。写真の大木は雌の木で、まだ若い実が着いていた。この羽根のある種が周りに飛び散り、一帯にハナノキ林が成立したのであろう。
この木には、もうひとつ珍しい事柄があります。日本の自生地は限定されているのに、アメリカにごく近縁の「アメリカハナノキ」という種類が生えているのです。このように、同種の植物が飛び離れて分布する現象は「隔離分布」と呼ばれて不思議がられています。

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