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豊橋市「小鷹野浄水場」

 豊川河川敷の「下条取水場」で、取水された伏流水は「小鷹野浄水場」で浄化され、「多米配水場」
から各戸へ配水される。豊橋市独自のこのシステムは昭和5年に構築された。給水を受けるのは、全市の40%におよぶという。
 小鷹野浄水場には、5つの「緩速ろ過池」がある。5つの池を順に流して段階的に浄化するのではなく、それぞれの池で浄化を完成しているという。全国屈指の清流である豊川の水が、河川敷の河床でろ過されて送られてくるので、ゆっくり時間をかけて沈殿・ろ過をすれば足るのである。

豊橋浄水場マップ

ろ過池の面積は、それぞれ1000㎡で合計5000㎡である。浄化能力は約2万6000㎥である。ろ過池の端に古風なコンクリート造りの建物がある。現在は「薬剤注入機室」との看板が付いているが、元々は「ポンプ室」であった。
 建物入口の両脇に古い水道管が展示され、説明看板も設置されている。説明によると、この管は多米配水場から東雲町地内までの「配水管幹線」に使用されたものである。内径50cm、昭和2年に「立型鋳造法」で制作された鋳鉄管である。

豊橋浄水場G
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ブログを始めるに当って

 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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