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天竜峡大橋とラウンドアバウト
三遠・南信自動車道の天竜峡ICと千代ICを結ぶ「天竜峡大橋」が、明日11月10日に開通する。期せずして天皇陛下の即位祝賀パレードと同じ日になった。長さ280m、天竜川からの高さは約80mである。この開通により、中央自動車道から喬木方面へのアクセスが格段に便利になる。
アーチ橋ではあるが、独特のスレンダーなシルエットにデザインされている。これは名勝地「天竜峡」の美しい自然景観との調和を考えたものである。また、車道の真下に歩行者通路が設けられているのも特色である。中間点の展望スポットからは天竜峡の絶景を見渡すことができる。

天竜峡インターチェンジの一角に新たな「ラウンドアバウト」が整備されている。ロータリーとも呼ぶ信号のない交差点である。国道151号から、天竜峡大橋へ向かう道路と地域道路との交差点に位置する。飯田市では、有名なリンゴ並木近くにも、既に2か所設置されている。
ヨーロッパ諸国では、郊外の交差点はラウンドアバウトが主流である。交通量も少なく見通しの良い農村地帯では、信号を設置するよりよほど効率的なのであろう。ただ日本では、まだ数も少ないことから運転手が戸惑うことも多く、交差点前にたくさんの注意看板が立っていた。

◆2年前に、施工中の記事を掲載しましたので、ここに「再掲」します◆
三遠南信自動車道 (国道474号) は、三河・遠州 (浜松) と南信州 (飯田) を結ぶ、延長約100kmの高規格道路である。飯田方面からは現在、中央自動車道・飯田山本インターから、天竜峡までが共用されているが、その先、龍江へ向けて工事が進んでいる。
その中でも最も大規模なのは 「天龍峡大橋」 の建設である。来年度の開通を目指して、着々と工事が進んでいる。橋の長さは280m、形式は鋼上式アーチ橋 (バスケットハンドル型固定アーチ) である。架設の方法は、ケーブル工エレクション斜吊り工法という。

建設場所は、天龍奥三河国定公園の名勝 「天龍峡」 である。天竜川が深く刻み込んだ断崖絶壁が続く渓谷は、新緑・紅葉の美しい風光明媚な観光地である。橋の形状は、渓谷によく調和するように、スレンダーなアーチを採用した。色彩も周辺の景観に馴染むように 「山鳩色」 にする予定である (上の写真:現地に設置された広報看板)。大橋は自動車専用のため自動車しか通行できないが、桁下に幅2mの歩道を設置し、天龍峡周遊歩道の一部として魅力向上を図ることになっている。
現在、川の両側に仮設の鉄塔が組まれ、ケーブルにより部材を運搬している (下左の写真)。最近、アーチが繋がり、天竜川の上空に完成を予想できるような姿が現れている。散策路途中の吊橋から下流を見ると、橋の下にJR飯田線の鉄橋や 「天龍下り」の船を見ることができる (下右の写真)。
さらに下の3枚の写真は、天龍峡の渓谷美を写したものである。スリル満点の吊橋は、よくサスペンス・ドラマの舞台として登場する (このブログでも、平成26年8月15日に紹介した)。


アーチ橋ではあるが、独特のスレンダーなシルエットにデザインされている。これは名勝地「天竜峡」の美しい自然景観との調和を考えたものである。また、車道の真下に歩行者通路が設けられているのも特色である。中間点の展望スポットからは天竜峡の絶景を見渡すことができる。

天竜峡インターチェンジの一角に新たな「ラウンドアバウト」が整備されている。ロータリーとも呼ぶ信号のない交差点である。国道151号から、天竜峡大橋へ向かう道路と地域道路との交差点に位置する。飯田市では、有名なリンゴ並木近くにも、既に2か所設置されている。
ヨーロッパ諸国では、郊外の交差点はラウンドアバウトが主流である。交通量も少なく見通しの良い農村地帯では、信号を設置するよりよほど効率的なのであろう。ただ日本では、まだ数も少ないことから運転手が戸惑うことも多く、交差点前にたくさんの注意看板が立っていた。

◆2年前に、施工中の記事を掲載しましたので、ここに「再掲」します◆
三遠南信自動車道 (国道474号) は、三河・遠州 (浜松) と南信州 (飯田) を結ぶ、延長約100kmの高規格道路である。飯田方面からは現在、中央自動車道・飯田山本インターから、天竜峡までが共用されているが、その先、龍江へ向けて工事が進んでいる。
その中でも最も大規模なのは 「天龍峡大橋」 の建設である。来年度の開通を目指して、着々と工事が進んでいる。橋の長さは280m、形式は鋼上式アーチ橋 (バスケットハンドル型固定アーチ) である。架設の方法は、ケーブル工エレクション斜吊り工法という。

建設場所は、天龍奥三河国定公園の名勝 「天龍峡」 である。天竜川が深く刻み込んだ断崖絶壁が続く渓谷は、新緑・紅葉の美しい風光明媚な観光地である。橋の形状は、渓谷によく調和するように、スレンダーなアーチを採用した。色彩も周辺の景観に馴染むように 「山鳩色」 にする予定である (上の写真:現地に設置された広報看板)。大橋は自動車専用のため自動車しか通行できないが、桁下に幅2mの歩道を設置し、天龍峡周遊歩道の一部として魅力向上を図ることになっている。
現在、川の両側に仮設の鉄塔が組まれ、ケーブルにより部材を運搬している (下左の写真)。最近、アーチが繋がり、天竜川の上空に完成を予想できるような姿が現れている。散策路途中の吊橋から下流を見ると、橋の下にJR飯田線の鉄橋や 「天龍下り」の船を見ることができる (下右の写真)。
さらに下の3枚の写真は、天龍峡の渓谷美を写したものである。スリル満点の吊橋は、よくサスペンス・ドラマの舞台として登場する (このブログでも、平成26年8月15日に紹介した)。


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