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東山植物園の門松

 徳川園の門松はユニークであるが、さらに個性的なのは東山植物園のものである。現在改修工事中の大温室北側一帯に広がる日本庭園、その入り口にも当たる「武家屋敷門」の前に真竹と葦(アシあるいはヨシともいう)で出来た門松が立っている。
 この武家門は、東区筒井に建てられていた兼松家の門で、昭和42年に寄付を受けこの地に復元されている。元亀元年(1570)「姉川の合戦」のとき、兼松又四郎は信長軍の一員として戦った。陣中で正月を迎えたので河原に生えていた葦で簡素な門松をつくったという。兼松家では代々この習わしを守り、植物園でも受け継いでいる。《門松の写真は、植物園提供》

植物園門松G

 武家屋敷門をくぐると「也有園」で、曲水の流れを中心に芝生の庭が広がっている。そこここの植物には、尾張藩士で俳人でもあった横井也有翁の句碑が立っている。“曲水に猪口も流れるる椿かな” “柿ひとつ落ちてつぶれて秋の暮れ”。也有は多くの植物を俳句に詠い込んでおり、その植物を集めた庭である。
 也有園を過ぎると奥池があり、そのほとりに「合掌造りの家」がある。この古民家は岐阜県白川村に建てられていた。鳩ケ谷ダム建設のため水没することとなったので、昭和31年に移築された。その奥はこの建物に相応しい深山風の庭で、渓谷や魚止めの滝にまで行きつくことができる。(手前味噌ですが、也有園・渓流・滝は50年前に私が設計しました)

植物園門松H


季節通信57羽根つき
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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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