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妻籠宿の尾又橋と花飾り
妻籠宿と並行して流れる川を「蘭川」という。大平峠あたりを源流とし、妻籠を過ぎたところで木曽川に合流する。「蘭」は「あららぎ」と読む。アララギとは、常緑の針葉樹イチイ(一位)の別名である。古代日本では、高官の「笏(しゃく)」の材として使用された。このあたりに自生しているのであろう。
宿の南はずれ近くに、コンクリート製のアーチ橋が架かっている。「尾又橋」という。銘板に昭和22年竣工の文字が刻まれている。戦後間もない資材の乏しい時代に造られたものと思われ、幅員が狭く車1台がやっとである。隣に木製の橋があり、歩行者はこちらを歩くこととなっている。

妻籠宿は、「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている。この制度は、「建物など建造物」を個としてでなく群として保存するという趣旨であるが、私はそれに加えて景観を形成する植物群も重要だと考えている。周辺の自然樹林や中庭などの庭園樹である。
さらに、軒下に飾られる鉢植えなどの山野草も大切な要素だと思う。宿場町など町屋が連担しているところでも、人々は生活の潤いとして花を育てる気持ちをもっている。これは英国などのハンギングバスケットやコンテナの花飾りに共通した“生活文化”ではないだろうか。

宿の南はずれ近くに、コンクリート製のアーチ橋が架かっている。「尾又橋」という。銘板に昭和22年竣工の文字が刻まれている。戦後間もない資材の乏しい時代に造られたものと思われ、幅員が狭く車1台がやっとである。隣に木製の橋があり、歩行者はこちらを歩くこととなっている。

妻籠宿は、「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている。この制度は、「建物など建造物」を個としてでなく群として保存するという趣旨であるが、私はそれに加えて景観を形成する植物群も重要だと考えている。周辺の自然樹林や中庭などの庭園樹である。
さらに、軒下に飾られる鉢植えなどの山野草も大切な要素だと思う。宿場町など町屋が連担しているところでも、人々は生活の潤いとして花を育てる気持ちをもっている。これは英国などのハンギングバスケットやコンテナの花飾りに共通した“生活文化”ではないだろうか。

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