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安曇野の農場と美術館
北アルプスの槍ヶ岳や穂高連峰から流れる水を集めて梓川となり、支流を加えて成長したのち犀川となって日本海に注ぐ。犀川の流れる扇状地を安曇野と呼ぶ。早春の安曇野を訪ねたことがある。北アルプス連峰はまだ雪を被っており、田植え準備で水を張る水田にその姿を映していた。
扇状地を潜って湧き出る清浄な水を利用した「わさび農園」がある。開設されたのは1917年、雑草の生い茂る原野を20年の歳月をかけて完成させたという。谷間の縦方向に、こぶし大の礫を使った畝をつくり、水温12度の冷たい水を1日12万トンも流して栽培する。

この美しい安曇野の田園には、風景を活かして多くの博物館や美術館、民俗資料館や文学館が立地している。その中の「碌山(ろくざん)美術館」を訪ねた。日本近代彫刻の開拓者・荻原守衛(もりえ=号碌山)の全作品と、彼の友人高村光太郎らの作品を集めた美術館である。
館内には比較的新しい第一・第二の展示館や個性的な木造のグズベリーハウス(休憩室)などもあるが、何と言っても本館(碌山館)に存在感がある。昭和33年、早稲田大学教授の今井兼次の設計による。安曇野の厳しい自然に耐える北欧風の赤煉瓦づくりとなっている。


扇状地を潜って湧き出る清浄な水を利用した「わさび農園」がある。開設されたのは1917年、雑草の生い茂る原野を20年の歳月をかけて完成させたという。谷間の縦方向に、こぶし大の礫を使った畝をつくり、水温12度の冷たい水を1日12万トンも流して栽培する。

この美しい安曇野の田園には、風景を活かして多くの博物館や美術館、民俗資料館や文学館が立地している。その中の「碌山(ろくざん)美術館」を訪ねた。日本近代彫刻の開拓者・荻原守衛(もりえ=号碌山)の全作品と、彼の友人高村光太郎らの作品を集めた美術館である。
館内には比較的新しい第一・第二の展示館や個性的な木造のグズベリーハウス(休憩室)などもあるが、何と言っても本館(碌山館)に存在感がある。昭和33年、早稲田大学教授の今井兼次の設計による。安曇野の厳しい自然に耐える北欧風の赤煉瓦づくりとなっている。


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