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牟呂用水 水力発電所遺構
牟呂用水最終放水樋管から約1kmほど遡ったところに、赤レンガ造りの樋門が残っている。これは明治時代に造られた、愛知県内初の水力発電所の遺構である。明治27年 (1894 )に豊橋電灯株式会社が設立され、完成したばかりの牟呂用水を利用して発電所を設置することとなった。明治29年に、16燭光 (約20w) の電灯600基分の発電所が完成したのである。

しかし、この発電所は水量も少なく出力が不足することから、蒸気機関を使った火力発電方式を併設するなど改良を重ねたものの、明治41年には14年間の操業を終えて閉鎖されてしまった。現在残されているのは、水を堰き止めて、導水路により発電機まで送水するための樋門だけである。平成元年に行われた区画整理のための発掘により、樋門より下流の左岸に発電機の基礎が見つかったが、調査・測量の後に撤去されてしまった。
100年以上経った現在、自然エネルギーを利用した 「小水力発電」 が検討課題となっている。明治時代の知恵が、再び役に立つ日が来るかもしれない。


しかし、この発電所は水量も少なく出力が不足することから、蒸気機関を使った火力発電方式を併設するなど改良を重ねたものの、明治41年には14年間の操業を終えて閉鎖されてしまった。現在残されているのは、水を堰き止めて、導水路により発電機まで送水するための樋門だけである。平成元年に行われた区画整理のための発掘により、樋門より下流の左岸に発電機の基礎が見つかったが、調査・測量の後に撤去されてしまった。
100年以上経った現在、自然エネルギーを利用した 「小水力発電」 が検討課題となっている。明治時代の知恵が、再び役に立つ日が来るかもしれない。

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