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三色咲分けの花桃
落語に三題噺というのがある。客席から3つのお題をもらい、何ら脈絡のない3つの言葉を結び付けて1つにまとめる即興の落語である。江戸中期の落語家・三笑亭可落が始めたもので、決まりとして「人の名前」「品物」「場所」の言葉を題目とした。
今ここで、三題噺で遊んでみよう。「桃介」「ハナモモ」「文化のみち二葉館」である。4月中旬から5月初めに、中央道・園原インターから国道256号の清内路にかけて赤・白・ピンク3色に咲き分けるハナモモが見ごろとなる。近ごろ昼神温泉では、春の観光客誘致の目玉ともなっている。

この珍しいハナモモの品種は、福沢桃介がヨーロッパから持ち帰り、南木曽の「桃介橋」(2013・10・20の記事参照)近くにある別荘で大切に育ててきたものである。清内路の人々がその苗をもらい、国道沿いに植え始めたのが増殖の始まりという。桃介とは、福沢諭吉の娘婿で電力王と呼ばれた人物である。
名古屋市東区の文化のみちに「二葉館」(2013・11・25)がある。この古い建物は旧・川上貞奴邸で、今は郷土ゆかりの文学資料展示館になっている。貞奴は日本初の女優で、桃介のパートナーでもあった。自らも事業家として名を馳せ、この二葉御殿は起業家や文化人のサロンの役割も果たしていた。
三題噺は落語なので必ず「オチ」があるのですが、この話は残念ながらこれでおしまいです。


今ここで、三題噺で遊んでみよう。「桃介」「ハナモモ」「文化のみち二葉館」である。4月中旬から5月初めに、中央道・園原インターから国道256号の清内路にかけて赤・白・ピンク3色に咲き分けるハナモモが見ごろとなる。近ごろ昼神温泉では、春の観光客誘致の目玉ともなっている。

この珍しいハナモモの品種は、福沢桃介がヨーロッパから持ち帰り、南木曽の「桃介橋」(2013・10・20の記事参照)近くにある別荘で大切に育ててきたものである。清内路の人々がその苗をもらい、国道沿いに植え始めたのが増殖の始まりという。桃介とは、福沢諭吉の娘婿で電力王と呼ばれた人物である。
名古屋市東区の文化のみちに「二葉館」(2013・11・25)がある。この古い建物は旧・川上貞奴邸で、今は郷土ゆかりの文学資料展示館になっている。貞奴は日本初の女優で、桃介のパートナーでもあった。自らも事業家として名を馳せ、この二葉御殿は起業家や文化人のサロンの役割も果たしていた。
三題噺は落語なので必ず「オチ」があるのですが、この話は残念ながらこれでおしまいです。


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