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高月院の土塀と氷池跡
松平郷の「高月院」は、いつ訪れても気持ちがいい。人が込み合うなどということはないが、今はさらに閑散としている。この静かなたたずまいが好きだ。特に庭園といったつくりはないが、棚田がしだいに下がってくる途中に、土塀に挟まれた参道がある。心憎いばかりの造形である。
土塀がいい。腰あたりの高さなので、上(右)を向いても下を見ても広々として遮るものがない。ご住職の話しでは、かなり老朽化しているので近々修理するという。国指定の史跡である墓所の石垣修理なども行っているので、古色蒼然とした土塀もイメージを壊すことなく復元されることと思われる。

棚田の一番下あたりは浅い池や湿地になっている。毎年4月には、ここに水芭蕉の花が咲く。尾瀬のような高層湿原に分布する植物であるので、この地はかなり涼しく水がきれいなのであろう。ちょっと山際に入るとこれほど豊かな自然をもつ豊田市を、羨ましく感ずる。
池の上の石垣に看板があり、「氷池跡」との説明がある。この池では、明治20年ごろから戦争の始まる昭和16年まで、天然氷を生産していたという。1月から2月末までの間に、池に張った氷を3回ほど切り取り、山かげの氷室に保存して夏に岡崎方面に出荷していた。

土塀がいい。腰あたりの高さなので、上(右)を向いても下を見ても広々として遮るものがない。ご住職の話しでは、かなり老朽化しているので近々修理するという。国指定の史跡である墓所の石垣修理なども行っているので、古色蒼然とした土塀もイメージを壊すことなく復元されることと思われる。

棚田の一番下あたりは浅い池や湿地になっている。毎年4月には、ここに水芭蕉の花が咲く。尾瀬のような高層湿原に分布する植物であるので、この地はかなり涼しく水がきれいなのであろう。ちょっと山際に入るとこれほど豊かな自然をもつ豊田市を、羨ましく感ずる。
池の上の石垣に看板があり、「氷池跡」との説明がある。この池では、明治20年ごろから戦争の始まる昭和16年まで、天然氷を生産していたという。1月から2月末までの間に、池に張った氷を3回ほど切り取り、山かげの氷室に保存して夏に岡崎方面に出荷していた。

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