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石山寺の石と経蔵
“石山の 石より白し 秋の風”、芭蕉が石川県の那谷寺で詠った。奇岩のある那谷寺の石を詠んだともいうが、“石山寺の石よりも白い”とする説もある。芭蕉は石山寺に一夏を過ごしたことがあるので、どちらの寺にも縁が深いのであろう。
石山寺は、琵琶湖から流れ出る唯一の川「瀬田川」のほとりにある。本堂は「石山寺珪灰岩」と呼ぶ巨大な岩盤の上に建っている。この岩石は、石灰岩に花崗岩などのマグマが貫入した際にできるもので、非常に珍しく、ここの岩は国の天然記念物になっている。

寺の歴史は非常に古く、聖武天皇の発願により天平19年(747)に創建されたという。平安時代になって、紫式部は石山寺参篭の折に『源氏物語』の着想を得たという伝承がある。本堂の一部に「紫式部源氏の間」という部屋があり、等身大の人形が展示されていた。 近くに、式部の供養塔もある。
多宝塔や鐘楼など多くの堂宇があるが、その中のひとつに目が留まった。小さな経蔵であるが、校倉造りだろうと思われる。東大寺の正倉院と同じ構造である。東大寺の大仏は聖武天皇の発願で天平17年(745)に制作が開始されたというが、石山寺の創建とも時期を一にしている。


石山寺は、琵琶湖から流れ出る唯一の川「瀬田川」のほとりにある。本堂は「石山寺珪灰岩」と呼ぶ巨大な岩盤の上に建っている。この岩石は、石灰岩に花崗岩などのマグマが貫入した際にできるもので、非常に珍しく、ここの岩は国の天然記念物になっている。

寺の歴史は非常に古く、聖武天皇の発願により天平19年(747)に創建されたという。平安時代になって、紫式部は石山寺参篭の折に『源氏物語』の着想を得たという伝承がある。本堂の一部に「紫式部源氏の間」という部屋があり、等身大の人形が展示されていた。 近くに、式部の供養塔もある。
多宝塔や鐘楼など多くの堂宇があるが、その中のひとつに目が留まった。小さな経蔵であるが、校倉造りだろうと思われる。東大寺の正倉院と同じ構造である。東大寺の大仏は聖武天皇の発願で天平17年(745)に制作が開始されたというが、石山寺の創建とも時期を一にしている。


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