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閑話「古墳」その5
「しだみ古墳群ミュージアム」に、興味深い埴輪が展示してあった。家の形をした埴輪である。これを見ていて、ある建物を思い出した。伊勢神宮で見た「外幣殿(げへいでん)」である。伊勢神宮特有の「唯一神明造り」という形式の建物である。
切妻平入り、掘立柱の高床式で、茅葺き屋根の頂部に「鰹木(かつおぎ)」と呼ぶ丸太を乗せる。埴輪を見ると、高床式ではないが柱と壁があり、切妻屋根である。鰹木の様子もそっくりである。これは、古墳をもたらした支配者武族の人たちの建物であろう。

これに対し庶民(弥生時代からの稲作農民)の家は、これもパネル展示により知ることができる。いわゆる「竪穴式住居」である。地面を一段低く掘削し、4本柱に丸太を差し掛けて藁や茅で葺く。中で囲炉裏を焚くので、煙出しの穴が必要である。屋根の型式は「入母屋造り」である。
この形式は、縄文時代にもあったと見られており、弥生時代を過ぎてかなり後々まで農家の生活空間として使い続けられていたという。下の写真は「岩倉市史跡公園の建物」(2020・7・28に掲載)である。「竪穴」と言いながら、立派な屋根のある「建物」なので、私はこの呼び方に疑問をもっている。
その件は、次回で・・・

切妻平入り、掘立柱の高床式で、茅葺き屋根の頂部に「鰹木(かつおぎ)」と呼ぶ丸太を乗せる。埴輪を見ると、高床式ではないが柱と壁があり、切妻屋根である。鰹木の様子もそっくりである。これは、古墳をもたらした支配者武族の人たちの建物であろう。

これに対し庶民(弥生時代からの稲作農民)の家は、これもパネル展示により知ることができる。いわゆる「竪穴式住居」である。地面を一段低く掘削し、4本柱に丸太を差し掛けて藁や茅で葺く。中で囲炉裏を焚くので、煙出しの穴が必要である。屋根の型式は「入母屋造り」である。
この形式は、縄文時代にもあったと見られており、弥生時代を過ぎてかなり後々まで農家の生活空間として使い続けられていたという。下の写真は「岩倉市史跡公園の建物」(2020・7・28に掲載)である。「竪穴」と言いながら、立派な屋根のある「建物」なので、私はこの呼び方に疑問をもっている。
その件は、次回で・・・

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