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アイルランドの石灰岩台地
自宅近くの話題から、遠い海外のお話しへ。コロナの影響などで取材散策ができず、ネタが尽きてきましたのでお許しください。古い写真集から探し出しています・・・
15年ほど前にアイルランド旅行をしたことがある。イギリス(大ブリテン島)の隣にある子犬が丸まったような形の島である。氷河時代に表土が削られたため、石灰岩の岩盤が剥き出しになっている。それは西に行くほど顕著で、大西洋に面する西海岸では、岩の割れ目のわずかな土壌に高山植物(緯度が高いので平地で生育している)が張り付くように咲いていた。

農耕地を眺めるとブロックごとに石垣で囲われている。これは貴重な土壌が風に飛ばされるのを防ぐためである。1mほどの高さの石積みを見ると、人の手で持ち上げられるほどの石で、隙間が多くつくられている。強い風は防ぐが、作物の病気を防ぐための風通しは確保しているのだ。
アイルランドはカトリックの国である。ピューリタン(清教徒)革命で有名なクロムウェルに弾圧された歴史をもつ。畑の真ん中に見捨てられた教会の残骸が残っていた。こちらの古い建物は、石灰岩で壁を構築し、屋根は木材で小屋組みをする。木は朽ち果てたが、石壁だけが残ったのであろう。
面白いことに現代の建築も、自然石がコンクリートブロックに変ってはいるものの、屋根は木造という同じ構造で建てられていた。(右下の写真は、建築中の建物)
15年ほど前にアイルランド旅行をしたことがある。イギリス(大ブリテン島)の隣にある子犬が丸まったような形の島である。氷河時代に表土が削られたため、石灰岩の岩盤が剥き出しになっている。それは西に行くほど顕著で、大西洋に面する西海岸では、岩の割れ目のわずかな土壌に高山植物(緯度が高いので平地で生育している)が張り付くように咲いていた。

農耕地を眺めるとブロックごとに石垣で囲われている。これは貴重な土壌が風に飛ばされるのを防ぐためである。1mほどの高さの石積みを見ると、人の手で持ち上げられるほどの石で、隙間が多くつくられている。強い風は防ぐが、作物の病気を防ぐための風通しは確保しているのだ。
アイルランドはカトリックの国である。ピューリタン(清教徒)革命で有名なクロムウェルに弾圧された歴史をもつ。畑の真ん中に見捨てられた教会の残骸が残っていた。こちらの古い建物は、石灰岩で壁を構築し、屋根は木材で小屋組みをする。木は朽ち果てたが、石壁だけが残ったのであろう。
面白いことに現代の建築も、自然石がコンクリートブロックに変ってはいるものの、屋根は木造という同じ構造で建てられていた。(右下の写真は、建築中の建物)
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