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再び「横井也有旧宅のムクノキ」
植物園時代からの友人が、私のブログを見てメールをくれた。2020年1月12日に掲載した「横井也有宅跡のムクノキ巨木」についてである。関連する古い新聞を添付してくれた。彼は、東山植物園や鶴舞公園などの歴史を調べるため、中央図書館などに入り浸っている学究の人である。
昭和42年10月7日付けの記事である。“横井也有の屋敷跡に聳えるムクノキが、市住宅供給公社が建てようと計画する「那古野ビル」の邪魔になる”というのだ。公社は、大枝と根の一部を伐りたい考えだが、古くからご神体と崇められてきた古木なので決断がつかないとの内容である。

移植したらどうだろうと元東山植物園長で、市の文化財委員でもある横井時綱氏(也有の子孫)に相談したところ、大きすぎるし樹勢も弱っているので無理との回答であった。困った公社は市長(杉戸清氏)に相談すると、「建設の名で安易に木を切ることは許さない。大木はできるだけ残せ」との指示だった。それから50数年、今もビルの間に樹勢を張っている。
道路際に立つ史跡の看板を見て、那古野ビルの中庭に入ってこのムクノキを見つけた。新年早々のブログに掲載したことが友人の便りに繋がり、貴重な古新聞に出会うこととなった。古い土木文化を訪ね歩くこのブログが、“まちの魅力の掘り起こし”に役立てばと思っている。
昭和42年10月7日付けの記事である。“横井也有の屋敷跡に聳えるムクノキが、市住宅供給公社が建てようと計画する「那古野ビル」の邪魔になる”というのだ。公社は、大枝と根の一部を伐りたい考えだが、古くからご神体と崇められてきた古木なので決断がつかないとの内容である。

移植したらどうだろうと元東山植物園長で、市の文化財委員でもある横井時綱氏(也有の子孫)に相談したところ、大きすぎるし樹勢も弱っているので無理との回答であった。困った公社は市長(杉戸清氏)に相談すると、「建設の名で安易に木を切ることは許さない。大木はできるだけ残せ」との指示だった。それから50数年、今もビルの間に樹勢を張っている。
道路際に立つ史跡の看板を見て、那古野ビルの中庭に入ってこのムクノキを見つけた。新年早々のブログに掲載したことが友人の便りに繋がり、貴重な古新聞に出会うこととなった。古い土木文化を訪ね歩くこのブログが、“まちの魅力の掘り起こし”に役立てばと思っている。
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