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稲葉地公園の「アクテノン」
地下鉄中村公園駅から1kmほど西に、稲葉地公園という近隣公園がある。面積約3.4ha、野球場や遊戯広場などのある緑豊かな公園である。その中ほどに個性的な円筒形の建物が建っている。「演劇練習館」、愛称は「アクテノン」と呼ぶ。
この建物は、もともとは水道水を配給する「稲葉地配水塔」として、昭和12年に建設されたものである。市街化の進んだ名古屋市西部の水需要に対応したものだが、ポンプ配水が主流となったために短期間で役割を終え、昭和40年から平成3年までは「中村図書館」として再利用されていた。

「名古屋市演劇練習館」は平成7年に完成した。再々利用である。私事になるが、私はこのころ公園部局の施設建設の課で、「ランの館」「徳川園」「鶴舞公園奏楽堂」そして「稲葉地公園の配水塔」の魅力づくりを担当していた。その中の「稲葉地」が、現在の「アクテノン」になっているのである。
旧配水塔は水の重量を支えるため、コンクリート壁が非常に厚く充分に再利用に堪えられることが分かった。利用方法はいろいろ検討したが、天野鎮雄さん(アマチンさん)が市長に話した一言が決め手となった。「名古屋は発表の場はたくさんあるが、演劇を練習するところが少ない」と。華やかな発表の場も大切だが、それを支える「練習場」のある町こそ、文化的な都市だと仰るのである。
この建物は、もともとは水道水を配給する「稲葉地配水塔」として、昭和12年に建設されたものである。市街化の進んだ名古屋市西部の水需要に対応したものだが、ポンプ配水が主流となったために短期間で役割を終え、昭和40年から平成3年までは「中村図書館」として再利用されていた。

「名古屋市演劇練習館」は平成7年に完成した。再々利用である。私事になるが、私はこのころ公園部局の施設建設の課で、「ランの館」「徳川園」「鶴舞公園奏楽堂」そして「稲葉地公園の配水塔」の魅力づくりを担当していた。その中の「稲葉地」が、現在の「アクテノン」になっているのである。
旧配水塔は水の重量を支えるため、コンクリート壁が非常に厚く充分に再利用に堪えられることが分かった。利用方法はいろいろ検討したが、天野鎮雄さん(アマチンさん)が市長に話した一言が決め手となった。「名古屋は発表の場はたくさんあるが、演劇を練習するところが少ない」と。華やかな発表の場も大切だが、それを支える「練習場」のある町こそ、文化的な都市だと仰るのである。
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