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宇治の平等院

 宇治は、京都盆地の東側を縁取る山地にある。平安の時代から貴族の別荘が数多く営まれていた。1000年もの昔に書かれた『源氏物語』の「宇治十帖」の舞台となった。まさに風光明媚、山紫水明の言葉通りの美しい地域である。
 宇治川は、琵琶湖から流れ出る唯一の河川である。最初は瀬田川と呼び、中流域を宇治川、下って淀川となって大阪湾に注ぐ。宇治のあたりは、京都と滋賀の境に当たる醍醐山地をくの字に曲がるが、峡谷美に富んでいるので「宇治川ライン」とも呼ばれて舟下りの名所になっている。

宇治の平等院G

 藤原道長の子・関白頼通は、永承7年(1052)に末法の世が到来したとして、別荘を寺院に改めることとした。「宇治の平等院」である。朱塗りの柱や梁に瓦屋根が乗る。屋根の両端に金色の鳳凰が羽ばたいている。「鳳凰堂」の名の由来である。
 建築様式は、平安時代の上層住宅の「寝殿造り」である。中央に「主殿」が置かれ、左右に「対屋(たいのや)」が配された左右対称の建物である。前面(南面)には大きな池をもち、舟遊びが行われた。主殿の格子壁に小さな窓があって、ご本尊を外から拝観することができる。

ハマヒルガオ季節通信107
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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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