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山崎川の石川橋

 鶴舞公園の北側、名古屋大学病院との間の道を歩いていて、公園入口の車止めに変った石柱2本を見つけた。片側には「いしかわ・・・」とあり、もう一方には「昭和十年・・・」とある。深く埋められたためその下の文字は読めないが、おそらく「いしかわはし」と「昭和十年〇〇月」であろう。
 古い欄干の親柱が新しい橋の架け替えによって撤去され、その再利用として公園の車止めになったものと思われる。石川橋は、昭和区の瑞穂区との境界近くにある。八事への街道(八事古道?)が山崎川を跨ぐ地点に架かる橋である。往時は、八事興正寺に参詣する人で賑わったという。

石川橋G

 現在の橋は、親柱に照明塔があり、橋の中央に半円形のデッキをもつお洒落なデザインである。桜で有名な山崎川に相応しく、ここからも桜並木を眺めることができる。平日の午後であったが、自転車の家族連れや犬を連れて散歩する人を見かけた。

石川橋マップ

 山崎川は平和公園の猫ヶ洞池を源流に、御器所台地と八事丘陵の間の谷を流れる渓流で名古屋港に注ぐ。石川橋を渡ると、丘陵へ昇る急な坂道となる。このあたりを「壇渓」と呼ぶ。「壇渓」は、三国志の英雄・劉備玄徳が危機に陥った時、名馬の跳躍によって脱出したという川の名と同じである。

季節通信110トクサ


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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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プロフィール

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Author:FC2USER480348EQK
森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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