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知多市岡田の「木綿蔵」

 知多市岡田地区は、江戸時代から昭和時代までの風情が色濃く残る町である。坂の多い小道が続き、石垣や古い建物が並んでいる。かつて全国1~2位の生産量を誇った「知多木綿」生産の中心地であった。木綿産業繁栄期には、女工さんたちが3000人も集まっていたという。
 なまこ壁の土蔵と木造寄棟造りの簡易郵便局に挟まれて、堂々とした土蔵造りの建物がある。木造二階建て・切妻屋根に桟瓦葺きの建物は、明治末期から大正初期に建てられた。木綿を収納する倉庫で、荷物を2階へ上げるための滑車や、荷物の梱包をするための広い軒下をもっている。

岡田G

 岡田村は、慶長11年(1606)に3つの村が合併して誕生した。当時から、農作業の合間に女性が木綿を織っていたという。享保年間(1716~35)には、知多木綿は江戸をはじめ全国に販路を広げた。明治になると、動力織機を導入した大量生産の時代に入る。豊田佐吉とも交流があったという。
 戦時中は軍需工場に転用させられたが、戦後は再び輸出産業の花形となった。しかし、昭和40年代になると、周辺国に追い上げられて衰退を余儀なくされている。現在この建物は登録有形文化財に指定され、「岡田街並保存」の中心施設「手織りの里木綿蔵・ちた」として利用されている。館内では、機織りの実演も行なわれていた。

岡田H

季節通信108ワタ


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 私ども「中部復建」は、戦後から一貫して土木施設の計画設計に携わってきました。地域の皆さんに、より身近に土木を感じて頂きたく先人が残してくれた土木遺産等を訪ね歩き≪中部の『土木文化』見てある記≫として、皆さんに紹介していきたいと思い、このブログを発信する事としました。  

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森 田 高 尚
昭和21年6月 半田市生まれ
平成12年 東山植物園長
平成17年 名古屋市緑地部長
平成19年 中電ブルーボネット園長
平成24年 中部復建技術顧問
技術士:(建設部門・環境部門)
公園管理運営士 
著書:『園長さんのガーデンライフ』
監修:『世界一うつくしい植物園』
 (著者:木谷美咲)
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