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アイルランド西海岸
アイルランドの西海岸は、まだ地球が丸いと知られていなかった時代には地の果てと思われていた。陸地は、高さ200mもの断崖絶壁で終焉し、その先は荒海である。岸壁を周遊する遊覧船に乗った。今から15年ほど前のアイルランド旅行のときの経験である。
運がいいとイルカの群れを見ることができるというので、期待して舳先でスタンバイしていたが、残念ながらこの日は運悪く、泳ぐ姿を見ることはできなかった。イルカは、知多などの水族館で、調教された姿しか見たことがないので、野生の生態を見たかったのである。

遊覧船が中ほどまで進むと、岸壁から少し離れたところに「烏帽子島」ともいうような縦長の岩が立っていた。荒波に洗われて削られた中で、この硬い岩だけが残ったのであろう。岩の節理は水平な層になっており、柔らかく窪んだところにカモメが規則正しく並んで止まっていた。遠くて見分けがつかなかったが、ウミネコかもしれないと思った。
途中、アラン諸島を往復する船とすれちがった。縄網みの「アラン模様セーター」は、妻や恋人のオリジナルな手編みである。荒海に漕ぎ出した夫が遭難したときに、セーターの模様で見分けるという悲しい物語が語られる。遊覧船が到着する港近くの集落には、カラフルな建物が建っていた。

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運がいいとイルカの群れを見ることができるというので、期待して舳先でスタンバイしていたが、残念ながらこの日は運悪く、泳ぐ姿を見ることはできなかった。イルカは、知多などの水族館で、調教された姿しか見たことがないので、野生の生態を見たかったのである。

遊覧船が中ほどまで進むと、岸壁から少し離れたところに「烏帽子島」ともいうような縦長の岩が立っていた。荒波に洗われて削られた中で、この硬い岩だけが残ったのであろう。岩の節理は水平な層になっており、柔らかく窪んだところにカモメが規則正しく並んで止まっていた。遠くて見分けがつかなかったが、ウミネコかもしれないと思った。
途中、アラン諸島を往復する船とすれちがった。縄網みの「アラン模様セーター」は、妻や恋人のオリジナルな手編みである。荒海に漕ぎ出した夫が遭難したときに、セーターの模様で見分けるという悲しい物語が語られる。遊覧船が到着する港近くの集落には、カラフルな建物が建っていた。

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